
[9日 ロイター] - 豪保険最大手インシュアランス・オーストラリア・グループ(IAG)は9日、経営破綻した英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルへのエクスポージャーはないと発表した。これを受けて一時10%急落した株価がほぼ戻した。
IAGは発表文で、保険引受業者BCCの株式50%を2019年に東京海上に売却してからは、BCCがグリーンシルに販売した保険契約を含め信用保険へのエクスポージャーがなくなったと説明。
売却の一環として、BCCがIAGの子会社IALを通じて引き受けた信用保険へのエクスポージャーは東京海上が引き継ぐことで契約が結ばれていたと説明した。
グリーンシルは8日、英国の裁判所に破産申請を行った。同社が手掛ける債務の再パッケージ事業に関して信用保険の供与を受けられず、最大顧客のGFGアライアンスはデフォルト(債務不履行)を引き起こしつつあるという。