新型コロナウイルスのワクチンをめぐる報道が目立ちます。
イギリスでは50代に対するワクチン接種が始まるそうです。
また、ロシアのスパイ当局が米ファイザーのワクチンの信頼性を下げるような情報を発していて、その結果、ロシア産のSputnik Vというワクチンの信頼性を上げようとしているのではないかということです。
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FTはUK expands vaccination program to people in their 50s(イギリス、ワクチン接種を50歳代にまで拡大)の中で、イギリス政府が56歳から59歳の国民を170万人を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種に必要な書類を送付したと伝えています。
50歳から55歳の国民に対しても「近く(shortly)」連絡するそうです。イングランドで学校が再開し、放課後の活動が再開した8日に明らかになったとしています。
イギリスは去年12月8日にファイザーとビオンテックが開発したワクチンの接種を始め、高齢者や基礎疾患がある国民を優先し、これまでに2220万人が少なくても1回の接種を受け、110万人が2回の接種を受けたほか、80歳以上の国民の99%、65歳から69歳の国民の10人に8人が接種を終えたということです。
ワクチン接種が進んでいる理由のひとつとして、1600か所のワクチンセンターで大勢のボランティアが活躍したことを挙げています。
WSJはRussian Disinfromation Campaign Aims to Undermine Confidence in Pfizer, Other Covid-19 Vaccines, U.S. Officials Say(ロシア、情報操作でファイザーなどのワクチンの信頼性を落とそうと画策していると米政府高官)の中で、アメリカ政府筋の話として、ロシアの情報当局につながるウェブサイトにファイザーなど西側諸国のワクチンの安全性や効果を疑うような情報が掲載されていると報じています。
具体的にはワクチンの副反応などのリスクを強調し、アメリカ政府が承認手続きを拙速に進めたといった誤った情報が含まれているとしています。
このウェブサイトの読者は少ないものの、ロシアメディアや国際メディアがキャリーすることで拡声されることに懸念を示しています。
さらに、ロシア国営メディアやロシア政府は公式ツイッターアカウントを使ってファイザーのワクチンの価格や安全性に懸念があることを強調し、ロシア産のワクチン=Sputnik Vを後押しているようだということです。ロシア政府の報道官は否定しているとのことです。
Washington PostはE.U. Medical offical urges caution over some states’ preliminary approval of Russia’s Stunik V(EU医薬品当局者、ロシア産ワクチンを承認した国に懸念を示す)の中で、ワクチン供給の遅れからEU加盟国のハンガリー、スロバキア、チェコが独自にロシア産ワクチンSputnik Vを承認したことについて、EUの医薬品当局のトップ、Christa Wirthumer-Hocheが先週から調査を開始を始めたと伝えています。
ロシア政府は自国のワクチンに対して西側諸国のメディアの報道は不公平だと不満を募らせているとしています。
記事
- 2021年03月09日 11:27
【ロシアのワクチン】
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