記事

緊急事態宣言延長 ~ 総理は国民に一体何を詫びているのか

「当初約束した今月7日までに、宣言を解除することができなかったことは、大変、申し訳ない思いであり、心よりおわびを申し上げる」(5日NHK NEWS WEB 「菅首相の会見 緊急事態宣言延長・五輪・接待問題」
総理は国民に一体何を「大変申し訳ない」と詫びているのだろうか。

感染者数が減ってきたのが「諸外国のような厳しい宣言を行わずとも、ひとえに皆様方の踏ん張りと、心を1つにして懸命に取り組んで頂いた結果だ」というのであれば、国民に対してするべきなのはお詫びでなくてお礼のはずだ。

国民が踏ん張っている中で政府が無策だったことを詫びているのだとしたら、どんな策を打てばよかったと考えているのかを明らかにしなければ意味がない。何はともあれ詫びて謙虚な姿勢を見せることで支持率低下を防ごうという魂胆だとしたら、総理の言葉が国民の心に響かないのは当然のこと。
「対策について、今後、テレビコマーシャルのほかに、SNS、動画も活用し、若い世代にも届くよう、広報に力を入れていく」(同NHK NEW WEB)
今後の対策についてこのように発言しているということは、緊急事態宣言を期限までに解除できなかった原因は広報が足りなかったと考えていて、広報不足だったことを詫びているのだろうか。だとしたら、大阪など関西圏や名古屋圏は広報が十分で、首都圏は広報が不十分だったということになるので、首都圏の知事達の責任ということになり総理が詫びることではない。あまりにもズレている。
「宣言を発出した1月以降、大きな効果が目に見えて現れていて、全国の新規感染者は8割以上減少した」(同NHK NEW WEB)
今日の会見でも緊急事態宣言の成果を強調するかの様な発言をされていたが、菅政権誕生(9/16)以降専門家の慎重意見を無視して推し進めた Go to キャンペーンの影響で感染者数を531人(9/15)から7949人(1/18)まで15倍にまで拡大させてしまったことはには一切触れていないし、これまで一度も詫びたことがない。

総理が国民に詫びなければならないこと、緊急事態宣言を3月7日までの期限までに解除できなかったことではなく、発出せざるを得ない状況を招いてしまったことのはずだ。詫びるべき論点がズレている総理にこの先何を期待すればいいのだろうか。

国民にお詫びをしたいのならば、何よりも緊急事態宣言を発出するまで感染拡大を広げてしまった無策に対して「詫びろ、詫びろ、詫びろ~ ‼」

あわせて読みたい

「緊急事態宣言」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    なぜ、日本は韓国よりも貧しくなったのか - 原田 泰 (名古屋商科大学ビジネススクール教授)

    WEDGE Infinity

    04月10日 08:56

  2. 2

    スーパークレイジー君の「当選無効」は大いなる陰謀か、妥当な判断か

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    04月10日 08:20

  3. 3

    朝日新聞と厚労省へ ここまで対策すれば送別会やっていいですよという具体例

    中村ゆきつぐ

    04月10日 10:17

  4. 4

    【読書感想】日本の構造 50の統計データで読む国のかたち

    fujipon

    04月10日 09:52

  5. 5

    「日本で働くから英語は要らない…」これからノーチャンスになる人の根本的勘違い

    PRESIDENT Online

    04月10日 11:43

  6. 6

    【ウォルマート】、戦友マクドナルドと決別!コロナ禍でそれぞれの成長ベクトルが乖離?

    後藤文俊

    04月10日 09:11

  7. 7

    補選与党完敗 文在寅レイムダック化

    NEXT MEDIA "Japan In-depth"

    04月10日 11:57

  8. 8

    東京出身者が語る、東京暮らしのしんどさ「人口密度と満員電車は異常」

    キャリコネニュース

    04月10日 15:18

  9. 9

    JTBの絶望的「バーチャルジャパン」計画

    木曽崇

    04月10日 17:48

  10. 10

    24枚ににじむ小室圭さんの“悔しさ”  ネガティブなイメージは払拭されるのか

    文春オンライン

    04月10日 13:56

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。