
[1日 ロイター] - ソフトバンクグループが出資する米不動産仲介会社コンパスは1日、新規株式公開(IPO)の申請書類を公開し、2020年の売上高が56%増加したことを明らかにした。
同社は、不動産業者向け統合ソフトウエアプラットフォームを手掛けており、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴いオンラインでの住宅売買が増える中、業績が改善している。
2020年の売上高は37億2000万ドルと、前年の23億9000万ドルから増加した。純損益は2億7020万ドルの赤字で、赤字額は前年の3億8800万ドルから縮小した。
米国で新型コロナの感染が初めて確認された約1年前には従業員の15%をレイオフし、売上高が50%落ち込むと予想していた。
コンパスは、ツイッターの元エンジニアリング担当責任者オリ・アロン氏と、ゴールドマン・サックス出身のロバート・レフキン氏が2012年に創設した。
これまでにソフトバンクG、ゴールドマン、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)などから15億ドルを調達。2019年に3億7000万ドル規模の調達ラウンドを実施した際には企業価値は64億ドル相当と評価された。
コンパスは1月に非公開でIPOを申請していた。IPOの引受幹事はゴールドマン、モルガン・スタンレー、バークレイズ。