- 2012年12月10日 10:07
電子書籍、まずは自炊を試してみる ~kobo TOUCHで~
1/2タブレット型PCの本格普及に伴い、徐々に一般化してきた「電子書籍」。今年は日本でも大手の電子書籍サービスが開始され、2012年は、まさに電子書籍元年と呼ばれるにふさわしい年だったのではないでしょうか。また、”自炊”と呼ばれる、書籍を裁断してスキャンしてPDF化することも多く行われているようです。
私はマンガや小説を含めた読書が好きで、比較的多く本を買って読んでいる方だと思いますが、どうも電子書籍には食指が動かないままでした。本(紙)は、電子デバイスのようなビュアー不要・電源不要で楽しめる最高のコンテンツ形式だと思っているからです。
ですが、この時代にwebやコンテンツなどに関する仕事をしている以上、流石にそろそろ試してみようと思い、はじめて手にして見ることにしました。
kobo TOUCHで自炊データを読む
先月11月時点では、amazonのkindleは未発売、しかも思い立った時には予約で一杯だったため、2012年7月にサービスを開始した楽天のkobo TOUCHを入手しました。発売当初の対応の迷走やコンテンツ数の水増し等から、ネットユーザーの間でネガティブな評価が多い中、ハードウェア的には優れているという意見も。
オークションで中古美品を2800円で落札!
この価格ならもし使わなくなったとしても惜しくありません。
手にしてみると、なんだかおもちゃのような錯覚がしますが、なかなか良くできています。早速、無料の青空文庫のデータを入れて読んでみますが、紙の本ではない違和感はほんの数十分でなくなってしまい、普通に読むことができます。6インチのディスプレイで、ハードカバーと文庫本の中間程度のサイズの筐体でしょうか。重さもスマートフォンを少し重くした185g。文庫本が150g程度なので、片手で持ち続けて読んでいても疲れません。これなら満員電車の中で立っているときでも十分に読むことができます。タブレットPCとは異なり、機能は読書に割り切られ、ネット接続などには限界がありますが、それが逆にこの程良い使用感を実現しているように思えます。うーん、これはガジェット好き・本好きにとってはなかなか良いものかもしれません。
ところで、新しい電子デバイスを導入する時、一番重要なポイントが「その機械で何をするのか」目的を明らかにすることだと思います。そこで、私の中でkoboを使う目的を以下のように定めました。
1.すでに持っていてよく読む本をPDFスキャン(自炊)して手軽に持ち出せるようにする
2.手持ちの書籍のほとんどを電子化して本棚に空きをつくる
3.今後の動向を見て使うサービスを判断したいので、電子書籍データはまだ購入しない
スキャン(自炊)を行うには、本を物理的に切断し、スキャナで数百ページを取り込まなければなりません。機材が必要なだけでなく、手間・時間がかかるため、自炊を代行するビジネスが生まれました。しかし、違法ダウンロード等不正利用の温床となるとして出版社や著作者から訴訟が起こされています。
ですが、現時点においては、まだ司法判断が示されていないため多くのサービスが展開されています。そのうちの一つを選んで早速注文してみます。
住所やメールアドレスを流れに沿って入力。paypal経由で決済もオンラインで完了。
初回は1冊だけお試し無料サービスを提供していたり、
指定のデバイスへの最適化をしてくれるサービスもあります。
kobo最適化と、お急ぎ便をオプションで追加。
申込み後、指定の住所に本を送ります。電子化後、元の本を購入した証明をするためにカバーは自分で保管した方が良いでしょう。また、スキャン後、裁断した本は基本的には処分されますが、有料で返却しているサービスを行なっている会社もあるようです。
自分にとって旅のお供の本ってありませんか?電子化して旅先に何冊も持ち出したいのです。
到着の報告などもメールで連絡してもらえるので安心。データはID・PW付きでzipファイルをダウンロードする形で納品されます。無料お試し+お急ぎサービス+1冊だけだったためかもしれませんが、到着日に納品してもらえました。通常は数営業日かかるようです。
早速、koboにデータを入れて見てみましたが、最適化してもらったデータは見た目に少々気に喰わなかったので、ChainLPというツールで自分でトリミングしたり調整します。
そして再度、koboにデータを転送。koboは2GBの保存領域にデータが保存されます。microSDスロットもあるので32GBまで増設可能です。結果、kobo TOUCHで観たイメージがこちらです。
写真にするとかなり綺麗そうに見えますが…。
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