- 2021年02月28日 09:05
不登校の子の様子を見にきた先生や友だちにどう対応する? 「会いたくない」と言えない本人の気持ちを尊重して[不登校との付き合い方(16)]
1/2学校を休んでいる間、学校の先生や友だちなどが訪ねてきたとき、どう対応したらいいでしょうか。また、直接家にやってくるのではなく、SNSなどインターネットを経由しての接触に関しては? 「不登校新聞」編集長の石井志昂さんに伺いました。

この記事のポイント
- 本人に「どうしたいか」を聞くことが大切
- 保護者の判断で、来訪者を勝手に家に上げないで
- 心身ともにしっかり休める環境を、とにかく作ってあげてほしい
- インターネットの使い方についても、本人の意思を尊重して
本人に「どうしたいか」を聞くことが大切
不登校中、先生や友だちが訪ねてきたときは、まず子ども自身に、会いたいのかどうかを聞いてください。このとき、「先生来たけど、どうする?」「…(無言)」というように、返事をしないことがよくあります。その無言が意味するのは「ノー」だと思ってください。本人は会いたくないのだけれど、来てくれた相手に申し訳なくて「いやだ!」とは言いづらいから黙る、という傾向があります。
もし、本人が会いたいといえば、訪ねてきた人を家に上げたらいいし、無言だったら「ちょっと寝てるみたいだから」と断ってあげましょう。できれば前もって、誰が来たらどうするのかを聞いておけるのが一番いいです。
学校を休むようになった直後は、心身を休めている時期。会いたくない人が来たら、寝てもいられません。すると、どんどん回復が遅くなってしまいます。
保護者の判断で、来訪者を勝手に家に上げないで
先生や友だちが来ると、保護者はつい、よかれと思って訪ねてきた人を家にあげたくなるかもしれません。もし、保護者が話したい相手だったら、家の外で会ってほしいです。家の固定電話は保護者がでるというルールにして、先生からの連絡事もできるだけ保護者の携帯電話にかけてもらうようにしましょう。家にかかってくる電話に子どもが出て、トラブルになったケースもあります。
先生は非常に忙しいので、家に電話をしてくるということは、ほんとうに先生が心配している証拠。ただ、子どもがその先生に心配してもらいたいかどうかは別です。もしかしたら、その先生が不登校の原因かもしれないということもあるわけです。
友だちでも先生でも、絶対来てほしくないという相手に関しては言葉を濁すので、そこをわかってほしいと思います。とにかく、本人の気持ちを聞いてあげましょう。
心身ともにしっかり休める環境を、とにかく作ってあげてほしい
子どもがいやがっているのは、家族以外の人からのコンタクトとは限りません。たとえば、お父さんが「学校に行け」と説教してしまうといった場合は、お父さんと子どもの距離をとるようにしてほしいです。これは、一生というわけではなく、とにかく今だけは、ということです。
学校を休んでいるのは、心の傷を回復させているから。前回、その回復のプロセスをお伝えしましたが、そのプロセスはいくら保護者が焦ってもショートカットすることはできません。子どもが回復に集中できる環境調整のひとつとして、休んでいる状態を邪魔しないであげることは大切です。
ひとりひとり不登校の原因は違うので、本人の意志を尊重してください。中には、先生の訪問を楽しみにしていたという人もいます。そういう場合は、必ず自分から「会う」という意思表示をします。
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