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アングル:米マイクロキャップ株好調、「ゲームストップ効果」も


[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米株式市場で今年に入って最も上昇した銘柄の中には、時価総額が非常に小さいマイクロキャップ株が含まれている。米ゲーム販売会社ゲームストップ株の急騰などにあおられた形だが、ひとたび投資家が怖じ気づくと特に大きな打撃を受けかねないのもマイクロキャップ株だ。

構成銘柄の時価総額中央値が約3億5000万ドルのラッセル・マイクロキャップ指数は年初来の約2カ月間で26%上昇。値上がり率は、時価総額中央値が約280億ドルの大型株で構成されるS&P総合500種指数の4.5%を上回り、小型株と中堅株の指数もしのいだ。

今週序盤にはマイクロキャップ指数は伸び悩んだ一方、他の指数は比較的好調だった。個人投資家に好まれるマイクロキャップ株は浮動株が比較的少なく、相場の下落局面では強い打撃を受ける可能性がある。

ホライズン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソン最高経営責任者(CEO)はマイクロキャップ株について「個人投資家が中心であるため、恐らくリスクオンの時に比べてリスクオフの局面では脆弱性が少し高まるだろう」と述べた。

米中小企業の株式は国内事業への依存度が高い傾向にあるため、概して新型コロナウイルスワクチン接種拡大に伴う米景気回復期待の恩恵を受けている。投資家の話では、昨年まで長らくアンダーパフォームを続けたマイクロキャップ株にも、こうした景気楽観論が追い風を吹かせている。

ある投資家は、ゲームストップ株の激しい値動きに象徴される「投機熱」もマイクロキャップ株への投資を駆り立てている可能性があると話した。

ゲームストップ株は24日、一時は前日終値の約2倍に急騰して年初来の上昇率は380%を超え、時価総額は64億ドルとS&P総合500種構成銘柄の一部を上回った。

グリーンウッド・キャピタルのウォルター・トッド最高投資責任者は、マイクロキャップ株の上昇には「ファンダメンタル面の根拠」があると指摘。だがマイクロキャップ株は「歴史的に市場で最もリスクが高いセクターの一つであり、ここまでの急上昇ぶりは強いリスク志向を象徴している」と話した。

リフィニティブのデータによると、23日時点でiシェアーズ・マイクロキャップ上場投資信託(ETF)は保有銘柄の80%超が年初に比べ上昇しているのに対し、SPDR・S&P500ETFではその割合が60%強となっている。

リフィニティブのデータによると、ニューヨーク証券取引所とナスダックに上場する銘柄のうち年初時点で時価総額が5億ドル未満だった銘柄は平均で34%上昇。上昇率は時価総額5億ドル超の銘柄の3倍となった。

年初からのマイクロキャップ株の急上昇事例としては、オンラインギャンブル会社Eスポーツ・エンターテインメント・グループの177%上昇や、次世代ワイヤレス充電システムを手掛けるエナジャスの178%高が挙げられる。

20年以上にわたってマイクロキャップ株ファンドを運営しているノース・スター・インベストメント・マネジメントのエリック・クビー最高投資責任者は、「投機熱狂が起こっている」と指摘。この地合いが続く限り、「本質的に投機的なこの資産クラスには好環境だ」と語った。

米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチン開発が飛躍的に進展したと報じられた昨年11月上旬以降、ラッセル・マイクロキャップ指数は54%上昇。これに対しS&P総合500種指数の上昇率は約12%にとどまる。

それまでは、マイクロキャップ指数は2020年初から2%下落、S&P総合500種は約9%上昇となっていた。それ以前の3年間は、マイクロキャップ指数はS&P総合500種をアンダーパフォームしていた。

クビー氏はマイクロキャップ株について「(新型コロナウイルスの)パンデミックに先立つ信じられないほど長い歴史的なアンダーパフォーマンス局面から抜け出したところだ」と指摘。「多くの銘柄が非常に割安になっていたと言っていいだろう」と述べた。

リッパーのデータによると、マイクロキャップ株を含む小型株ファンドには昨年11月以降、差し引きで約230億ドルの資金が流入。それ以前の6カ月間は資金流出となっていた。

ジェフリーズの株式ストラテジスト、スティーブン・デサンクティス氏はマイクロキャップ株について「割安な銘柄であり、資金は流入しており、人々が興味を持っていると思われるテーマのいくつかに当てはまっている」と話した。

投資家によると、マイクロキャップ株は浮動株が比較的少ないため、資金流入によって価格が大きく変動する可能性がある。リフィニティブのデータによると、マイクロキャップ株の浮動株は平均で約2900万株。これに対しS&P総合500種構成銘柄の浮動株は平均で約6億株となっている。

(Lewis Krauskopf記者)

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