社会や世の中について関心を持ってほしい。そんな思いから子どもにニュースを見せても、反応がイマイチ……ってこと、ありませんか? ニュースに関心を持つ子どもは、社会と自分との繋がりをイメージでき、学習意欲もUPすると言われています。上手にニュースを取り入れている保護者の取り組みを参考に、家庭でのニュース活用のコツを考えていきましょう。
この記事のポイント
- 子どもに身近なテーマをセレクトし、一緒に見て話し合う
- 「事実」でなく「なぜ」に重点を置く
- 単一的な視点でなく、さまざまな立場からの見方を伝える
子どもに身近なテーマをセレクトし、一緒に見て話し合う
ニュースは、国内外の政治から社会問題まで幅広いテーマが取り上げられています。だからといって、その全てを子どもと共有しなきゃ……と思わなくても大丈夫。むしろ、それだと破綻してしまいます。
ニュースを家庭学習にうまく取り入れている保護者は、子どもの興味関心を高めるためのテーマ選定が上手。たとえば「アメリカの大統領選挙」よりは「新型コロナウイルスが生活に及ぼす影響」のほうが、子どもも当事者意識を持てますよね。
このように子どもが身近に感じられるテーマを選び、保護者も一緒にニュースを視聴しましょう。そのうえで、見た内容についてざっくばらんに話し合う時間を設けることが重要です。
その際に大切なのは、雰囲気づくり。「はい、今からニュースの内容について意見交換をしましょう」といった堅苦しいものでは、子どもも緊張して身構えてしまいます。「飲食店のほかにも、お客さんがこなくて苦しいお仕事ってなんだろうね?」というように、あくまでカジュアルに、普段の会話の延長線上のような雰囲気を目指しましょう。インプットした内容をアウトプットし、意見交換をすることで理解も見方もグンと深まるはずです。