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- 2021年02月26日 09:17
【ドン・キホーテ】、高級スーパー買収!格安店がワインバーを持つ店を運営できるのか?
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1951年創業で今年7月には創業から70周年を迎えるゲルソンズはTPGキャピタルが運営している。
富裕層が集まる地域を中心に南カリフォルニアに27店舗を展開している。
ゲルソンズが17店舗を展開していた2014年、当時の親会社だったアーデングループ(Arden Group)からプライベート・エクイティファームのTPGが3.94億ドル(約420億円)で買収した。
投資企業のバックアップを受けていたことで2015年には南カリフォルニアから撤退した食品スーパー「ヘイゲン・フード&ファーマシー(Haggen Food & Pharmacy)」から8店を買収し、南はサンディエゴから東はパームスプリングスまで店舗を拡大していった。
アップスケールの食品スーパーとなるゲルソンズの従業員数は現在、2,900人近くとなっており、2020年12月期の売上高は8.72億ドル(約9億円)だ。
では高級食品スーパーのゲルソンズはアメリカではどのように見られているのだろうか?これを見るには約7.5万人の読者を対象にアンケート調査した、コンシューマー・レポート誌によるスーパーマーケット総合評価ランキングを参考にするべきだ。
2019年コンシューマーレポート誌8月号では食品スーパーやスーパーセンター、メンバーシップ・ホールセール・クラブなど96社を対象にに「総合的満足度スコア(Overall satisfaction score)」と13件の項目別に分かれている。
100点満点となる総合的満足度スコアは80点が大変満足で、60点がやや満足との評価だ。
一方、13の項目には「クリンリネス(Cleanliness of store)」「価格競争力(Competitiveness of prices)」「プリペアドフードの新鮮さ(Freshness of stre-prepared foods)」「接客対応(Helpfulness/attentiveness of employees)」「レジスピード(Checkout speed)」「青果の品質(Produce quality)」「青果種類の多さ(Produce variety)」「精肉の品質(Meat/poultry quality)」「PB品質(Store-brand quality)」「健康的なオプションの品揃え(Selection of healthy options)」「オーガニック食品の価格競争力(Prices of organic options)」「地産品の品揃え(Selection of locally produced products)」「エスニックフードなど海外品の多さ(Variety of international products/multicultural foods)」と多岐にわたっており、読者アンケートから最悪~最高の5段階で評価している(なお当ブログでは分かりやすいように最悪を1、最高を5と数値で表現する)。
総合的満足度スコアで91点を獲得し首位にたったのはテキサスを地盤にするHEBのセントラルマーケット。2位は90点となったニューヨークのウェグマンズ、3位は89点となったオハイオ州クリーブランドを中心に展開するヘイネンズ(Heinen's)だ。
そしてゲルソンズは日本でもよく知られているトレーダージョーズやマサチューセッツ州にあるマーケットバスケットと同位となる4位(87点)に入っている。
ゲルソンズの項目別の評価では高級スーパーマーケットということもあり「価格競争力」が1と、上位スーパーの中では際立って悪い評価を受けている他、「オーガニック食品の価格競争力」も2で悪い。「健康的なオプションの品揃え」と「エスニックフードなど海外品の多さ」は4。
しかしそれ以外の「クリンリネス」「プリペアドフードの新鮮さ」「接客対応」「レジスピード」「青果の品質」「青果種類の多さ」「精肉の品質」「地産品の品揃え」の8項目は最高の5となっている(「PB品質」は評価の対象外)。
つまり商品価格をそれほど気にしない富裕層に向けては最高の食品スーパーであるといえるのだ。
ゲルソンズにはそれを象徴しているユニークなサービスがある。11店舗で行っているシップン・ショップ(Sip ‘n’ Shop)だ。ワインバーや寿司バーがある店舗でお客はお酒を飲みながらゆっくりバーでくつろぐ一方、代わりにスタッフが手数料なく買い物を代行するのだ。
PPIHはドン・キホーテを中心に日本ではユニーや長崎屋などのスーパーを傘下に置く。海外事業はハワイ州を中心にマルカイなど米国に38店舗を展開しているほか、東南アジアでもディスカウント店や商業施設を運営している。



