
2月23日発表された誕生日会見のお言葉のなかで、天皇は眞子内親王と小室圭氏の結婚問題について、「多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っている」と述べた。天皇も2人の結婚を“認めた”という見方もあり、今後の動きに注目が集まる。そんななか、皇嗣家は今、“別の問題”に頭を悩ませていた──。
【写真】膝丈スカート姿で椅子にお掛けになった眞子さまや佳子さま。正面からのショット。秋篠宮家ご一家勢揃い
秋篠宮皇嗣担当の宮内庁職員である「皇嗣職宮務官」の退職が相次いでいるという。発表された宮内庁人事によると、昨年1年間で5人の皇嗣職宮務官が「依願免」とある。
宮内庁は「事務の都合上『依願退職』と整理されていますが、これらは個々人の自己都合によるものではなく、出向等の通常の人事異動です」(総務課報道室)と説明するが、皇室ジャーナリストは首を傾げる。
「過去の宮内庁人事を見ると、1~2人の皇嗣職宮務官が依願退職した年はあるが、1年に5人も退職するのは異例です。定員が10人の皇嗣職宮務官は、宮内庁職員に加えて、各省庁からの出向などで構成されますが、出向組は通常2~5年くらいは勤めます」
この1年間で退職した宮務官5人は就任から2年足らずで辞めていた。
従来、皇室付の役職は各省庁から優秀な人材が投入されてきた。昨年退職した皇嗣職宮務官の顔ぶれも元警察庁、元総務省など各省庁に広がる。皇嗣職退職後、古巣に戻る人もいれば、宮内庁内で異動となった者もいる。
「皇嗣職宮務官の仕事内容は多岐にわたります。外国訪問時には外務省や訪問先大使館と密に連絡を取り、現地の最新情報を入手します。加えて、ご夫妻が行なっている、医療従事者への支援活動などのお手伝いをすることもあります」(宮内庁担当記者)
皇嗣家の活動全体を支える重要な任務といえる。
“出向元”の省庁も懸念
彼らが皇嗣邸を去った背景には、「5人の皇族方を支える仕事量の多さに加え、眞子さまと小室さんの結婚問題が加わった」(前出・宮内庁担当記者)との見方もある。
昨年11月の誕生日会見で秋篠宮皇嗣は2人の結婚を「認める」とする一方、「決して多くの人が納得し喜んでくれている状況ではない」とも語った。天皇のお言葉もこれを踏まえてのものだろう。
皇嗣家では、父娘が意思疎通を図れなかった時期もあった。2019年の誕生日会見では、「(眞子内親王と)結婚のことについては話をする機会はありません」と述べている。
「記者会見では必ず眞子さまと小室さんの結婚に関する質問が出るため、秋篠宮家ご夫妻は大変苦慮されているようです。皇嗣職宮務官は会見に際して報道内容を詳細に確認し、資料などを準備しなければなりません。毎週行なわれている皇嗣職大夫の定例会見でも、ご夫妻は細かいところまで気にされるようになったので、職員の苦労も増しているようです」(前出・宮内庁担当記者)
そうした状況を受けてか、“出向元”も敏感になっているという。
「各省庁が宮内庁からのオファーを敬遠する傾向にある。“将来有望な人材を傷つけられてはかなわない”という姿勢だと宮内庁サイドは受け止めているようだ」(同前)
※週刊ポスト2021年3月12日号