
【映像】東京都の感染者数の推移
尾身会長は「どの地域が解除されるかに大きな関心が向いていると思うが、いずれ解除されるその後の対策、特に低くなった感染レベルがまた高くなる“リバウンド”をどう防ぐかを今から考えておかないと。解除してからでは遅すぎる」とした上で、次の3つの観点から説明した。
(1)リバウンド防止のための日常生活(生活・会食・飲食店)
(2)リバウンドの予兆の探知
(3)予兆への迅速な対応
(1)リバウンド防止のための日常生活(生活)
・外出は空いた時間と場所を選んで。特に、平日・休日ともに混雑した場での食事は控えて。
・卒業旅行、謝恩会、歓送迎会は控えて。花見は宴会なしで。
・仕事は組織トップが決意を示し、リモートワークで。
(1)リバウンド防止のための日常生活(会食)
・人数が増えるほどリスクが高まる。できるだけ、同居家族以外はいつも近くにいる4人まで。
・換気が良く、座席間の距離も十分で、適切な大きさのアクリル板も設置され、混雑していない店を選択。
・食事は短時間で、深酒をせず、大声を出さず、会話の時はマスクを着用。
(1)リバウンド防止のための日常生活(飲食店)
・【人数】1グループは同居家族以外ではいつも近くにいる4人まで。
・【換気】二酸化炭素濃度測定器を用いて、二酸化炭素濃度が一定水準(目安1000ppm)を超えないように換気や収容人数を調整する。なお、二酸化炭素濃度が一定水準を超えた場合に自動的に換気が行われる技術を導入する方法もありうる。
・【間隔】1.同一グループ内の人と人との間隔、及び、2.他のグループとのテーブル間の距離、を一定以上(目安1~2m)に確保する。なお、距離の確保が困難な場合には、飛沫の飛散防止に有効な遮蔽板(アクリル板等)等を設置するなど工夫する。
・【大声】店内で会話の声が大きくならないようBGMの音量を最小限にするなど工夫する。
・【飲食店からの要請】店舗入口等の掲示により食事中以外のマスク着用及び体調不良者の入店お断りをお願い。
・【キャンセルの方針】体調の悪い人、感染や濃厚接触の可能性のある人がキャンセルできるような方針を業界団体で検討。

<モニタリング強化>
・指標を用いた予兆の早期探知
・隠れた感染源を探知するための「深掘積極的疫学調査」
・感染リスクが高いと思われる集団・場所への「モニタリング検査」
<変異株>
・変異株探知のため、民間の検査施設から感染研への媒体提出要請
・感染研等における変異株モニタリング体制の強化
<高齢者施設>
・高齢者施設職員に対する定期的な検査
(3)予兆への迅速な対応
→(2)の<モニタリング強化>と<変異株>を踏まえ
・重点的なPCR等検査
・営業時間短縮要請
・まん延防止等重点措置を適用等、必要な対策の実施
→(3)の<高齢者施設>を踏まえ
・感染者が出た高齢者施設への支援チームの派遣
(ABEMA NEWS)
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