
[ワシントン 23日 ロイター] - 米財務副長官に指名されているウォリー・アデイエモ氏は23日、上院財政委員会で開かれた承認公聴会で、中国は「米国の最大の戦略的な競争相手」とし、同国が企業に対し公平な競争の場を提供するよう、他の国とともに取り組んでいくと述べた。
アデイエモ氏はオバマ政権のアドバイザーやブラックロックのシニアアドバイザーなどを務めた経験のある39歳。財務副長官に就任すれば、イエレン長官の下で金融規制から対外制裁措置に至るまで、広範な経済政策の運営に関与する。
アデイエモ氏は中国などの「不公平な経済的な慣習」に対抗する姿勢を表明。制裁措置の重要性に対する認識も示し、イエレン長官から米国の現在の制裁措置を精査するよう要請があったと明らかにした。
このほか、米国の重要な産業・技術に対する目標を絞った投資と、米国の労働者と企業を反競争的な通商慣習から守る政策の必要性を指摘。通商問題に厳しく対応していく姿勢を示した。