あ、ちなみに「料亭とかよく行くんですか?」と本気で聞いてくる人が、たまにいますが、行ったことありません。。。
今は、民間人になって日は浅いですが、「ああ、仕事上の会食って、あんまり割り勘ということはないんだな」「だから企業には接待費というものがあるのか」みたいなことがなんとなく分かってきました。公務員時代はお歳暮やお中元などもらったことも贈ったこともなかったので、世の中の社会的儀礼と公務員の世界は随分違うんだなということを感じています。
企業と違って役所には接待費がないので、向こうは会社の経費でこっちは自腹ということになります。企業の偉い人たちにとっての仕事上の会食というのは、よい店に行くでしょうから、企業の常識で言えば割と普通のことが、官僚の世界ではアウトになります。正直、ルールが厳しすぎるという人もいますし、これをどう考えたらよいのかは悩ましい気もします。
基本的には企業の人に官僚の世界の特殊なルールに合わせてもらうしかないのかなと思います。官僚のためのルールじゃなくて公務の公平性や信頼性を守るため、つまりみんなのためのルールですから。(もちろんルールの見直しやの議論はあってよいと思いますが)
今の幹部は国家公務員倫理法ができた時に、既に管理職になるかならないかくらいの役職になっていた世代ですから、接待が普通にあった時代に育っています。個人的にも、世代によって感覚が少し違うという感じもしていますが、改めて襟を正してほしいです。
今回のようなことは、公務や行政に対する信頼を損なうのはもちろんですが、まじめに激務をこなしている多くの、特に若い公務員に対しても言われのない風当たりが強くなるおそれもあります。学生の官僚離れの中で採用も厳しくなっているところ、マイナスイメージもついてしまいます。
このような出来事が、国家公務員倫理法の副作用のように、政策を作る人たちが外の世界を見たり、民間の人たちとの接点を持つことに委縮するようなことにならないことを望みます。