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官僚の接待の世代間ギャップ

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Photo by fujinoyamayama

放送関連会社に勤める菅首相の長男らから総務省幹部が接待を受けていた問題で、総務省が調査結果をまとめたとの報道が出ています。計12人の職員が倫理規定に違反する疑いがある会食をのべ38件行っていたとのことです。

「菅首相長男らと会食」総務省の12人が計38回、処分へ…山田真貴子内閣広報官も会食 : 政治 : ニュース 放送関連会社に勤める菅首相の長男らから総務省幹部4人が接待を受けていた問題で、総務省は22日、計12人の職員が、国家公務員 www.yomiuri.co.jp

単発ではなく、何度も行われていたということで、接待が放送行政に影響を与えたのかはよく分かりませんし、国家公務員倫理法は利害関係者に該当するのかどうかは解釈が難しいところがありますが、可能性があるなら慎重な判断をすべきと思います。

1990年代後半の旧大蔵省の接待の問題などがあり、2000年4月に国家公務員倫理法ができました。僕はその直後の2001年4月に国家公務員になりました。全省庁のキャリアを集めた研修では、最初に国家公務員倫理法の講義を受けました。

新人の頃から「接待はダメだぞ」ということを叩きこまれ、また公務員バッシングの中で育ったので、甘い汁を吸っているとか、天下り先を増やすために仕事をしていると言われるのが本当にいやでした。だから、注意をしていましたが、それは自分だけでなく、周りの同僚たちもそうだったと思います。そういう僕らの世代が今は管理職になっていますから、若い官僚たちからすると、ますます遠い世界の話だと思います。

僕が役所に入ってから悩んだのは、民間と付き合う雰囲気が役所の中になかったことです。役所の外の世界を見る機会を組織や先輩たちからほとんど与えられた経験がありません。

若い頃、霞が関で法案を作ったり予算を作ったりしていたわけですが、役所の外の世界が分からないので、自分たちの仕事が社会にどのように届いているのかが分かりませんでした。

だから、後ろ指をさされない形で、福祉現場や民間企業の人たちと勉強会をやったり現場訪問をしたりといった活動を業務時間外にライフワークのようにしてきました。本業をよくするためには、どうしても必要なことです。そういうクリーンな形での外部との交流を今の若い人達も続けてくれています。

まれに、どうしても払わせてくれなくて食事代を支払ってもらったり、高価な贈答品を置いて行かれたことがあって、現金書留で返したり、贈答品を返送したりといった面倒くさいことをしたこともありました。

だいたい、ちゃんとした企業の人たちは、官僚の立場を理解して最初から割り勘にしてくれます。やたらご馳走してくれるようなケースはそもそも安心して付き合えません。

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