女子テニスで、世界ランキング3位の大阪なおみ(23)は、昨日20日、メルボルンで行われた四大大会大1戦の全豪オープンシングルス決勝で、24位のジェニファー・ブレイディ(25)(米国)を6-4、6-3で下し、2年ぶり2度目の優勝をしました。
四大大会制覇は、2018年と2020年の全米オープンと合わせて、4年連続4度目となりました。
この結果、世界ランキングも2位に上がりました。
大坂なおみは、試合後「見に来てくれてありがとう。私の前回のグランドスラム(全米)は無観客でのプレーだった。みなさんからエネルギーをもらうことには本当に多くの意味があります」と語りました。
今年の大会は、コロナの影響で、1月の予定が2月に延期され、選手たちは入国後、2週間の隔離生活を義務付けられました。
大会中も、開催地がロックダウンになり、13日から5日間は無観客に、18日から再び観客数を制限して行われました。
今回のなおみさんのプレーを見ていて、精神的に強くなり安定していた印象をもちました。以前なら崩れるような場面でも冷静にプレーし、とまった蝶を丁寧に安全な場所に置いてやるなど、余裕を感じました。
この1年間、心技体を磨いて、ハードコートでは無敵の21連勝ということです。指導を受けているウィム・フィセッテコーチとの相性もよいそうで、チームなおみの支えも大きかったようです。
また、プレーだけでなく、マイノリティー、女性など社会的に弱い立場の人たちへの優しさ、勇気あることばは、多くの人を勇気づけていると思います。
人種差別に抗議して、黒人被害者の名前が入ったマスクをつけ、昨年の全米オープンでは、注目を集めました。
その時に「私はアスリートである前に黒人女性」と主張して、多くの共感の声が広がりました。
最近も、森前会長の女性蔑視発言を「少し無知な発言」と語り、橋本聖子会長誕生に「女性にとっての障害が除かれるために、女性の会長はとてもよいこと」と歓迎しています。
人としても大きく成長しているなおみさんに、今後も期待したいと思います。