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【Amazon Fresh】、アマゾンのダークストア近くに出店!ネットスーパーに共食いはなし?



■ワシントン州シアトル市内に食品スーパー「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」の新たな出店地がわかった。

ネット通販最大手が開発したスーパーマーケットの出店先はシアトル市内を含めワシントン州ですでに2ヶ所が明らかにされている。

アマゾン・フレッシュはアマゾン傘下のホールフーズ・マーケットとは別事業のコンベンショナル食品スーパー。ホールフーズが扱わない一般的な食品を扱い、ハイテクショッピングカートで利便性を向上しながらボピスなどのオムニチャネルに対応する。

IT系ニュースメディアのギークワイアが報じたところによると、3ヶ所目と見られるのはオーガニック食品を扱っていた高級スーパー「ニュー・シーズンズ・マーケット(New Seasons Market)」の跡地(951 NW Ballard Way, Seattle, WA 98107)。

ニュー・シーズンズ・マーケットは本部のあるオレゴン州ポートランドからシアトルに進出し、シアトル市内バラード地区に2018年5月に25,000平方フィート(700坪)でオープンした。

2019年12月に「Eマート(Emart)」を展開する韓国系資本の「グッドフード・ホールディングス(Good Food Holdings)」に買収されたことでニュー・シーズンズ・マーケット・バラード店は閉鎖となったのだ。

なおグッドフードはシアトル市内を中心に展開するメトロポリタンマーケットなども傘下におさめている。一方、同じくシアトル市の隣にあったニュー・シーズンズ・マーケット・マーサー・アイランド店はメトロポリタン・マーケットに改装され営業を続けている。

バラード地区に出店するアマゾン・フレッシュも他の店舗と同様、競合スーパーが競い合う場所にある。直線距離で300メートルほどの場所にトレーダージョーズとオーガニック&自然食品店としては米国最大規模の「PCCコミュニティ・マーケット」があるのだ。

また400メートル南には食品スーパー最大手チェーンのクローガー傘下のフレッドマイヤーもあるのだ。

興味深いことにアマゾン・フレッシュ出店先から車で5分の距離にはアマゾン・フレッシュのダークストア「アマゾンフレッシュ・ピックアップ(AmazonFresh Pickup)」があるのだ。

アマゾンフレッシュ・ピックアップは店の中で買い物ができるインストア・ショッピングはなく、倉庫となる300坪弱の「ダークストア(dark store)」に専用の駐車スペースがついた食料品の受け渡し専用拠点だ。

アマゾンフレッシュ・ピックアップ・バラード店(5100 15th Ave NW, Seattle, WA 98107)は2017年5月から一般にオープンし、4年近くも営業を続けている。

アマゾン・フレッシュの食品スーパーとダークストアが1キロも離れていない距離にあることでネットスーパーで重複することからダークストアを閉鎖することも考えられる。補完的な役割でピックアップを残し営業を続けることも考えられるのだ。

 アマゾンの本社のあるワシントン州ではアマゾン・フレッシュの出店先としてシアトル市内セントラル・ディストリクトの複合施設(2301 S Jackson St., Seattle, WA 98144)とシアトル郊外ベルビュー地区の「ファクトリア・モール(Factoria Mall)」内のセーフウェイ跡地(3903 Factoria Square Mall SE Bellevue, WA 98006)の出店が明らかになっている。

 ネットスーパーの動向により、アマゾンフレッシュ・ピックアップ・バラード店がどうなるのかは面白いところだろう。

トップ画像:2018年5月にオープンし1年ちょっとで閉店となったニュー・シーズンズ・マーケット・バラード店。徒歩圏内にトレーダージョーズやPCCコミュニティ・マーケット、フレッドマイヤーのある場所にアマゾン・フレッシュが出店する。



アマゾン・フレッシュ出店予定地から車で4分のところにあるアマゾンフレッシュ・ピックアップ・バラード店。アマゾンフレッシュ・ピックアップは店の中で買い物ができるインストア・ショッピングはなく、倉庫となる300坪弱の「ダークストア(dark store)」に専用の駐車スペースがついた食料品の受け渡し専用拠点だ。
 
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。まだアマゾン・フレッシュのホームページで確認できていませんが、18日にはアマゾン・フレッシュ・フラートン店がオープンしている予定です。

ロサンゼルス郊外でオレンジ郡のフラートン地区にオープンするアマゾン・フレッシュは10店舗目。アマゾン・フレッシュ1号店のオープンから半年で10店をオープンしていることになります。出店が予定されているロサンゼルス郊外の数カ所にワシントン州ベルビュー地区やイリノイ州シカゴ郊外などを合わせると半年間でさらに10店舗ぐらいは出店できそうです。

これまでの出店先を考慮するとアマゾンは競合店についてほとんど気にかけていません。ネットスーパーの展開を土台にしていることで近隣にスーパーがあっても1,000坪前後の空き家があればガンガン出店しているのです。今後の出店ではエントリー記事にあるように、アマゾン・フレッシュが近隣に位置する場所でもオープンしそうです。食品スーパーを出店というより、オムニチャネルでのリアル店舗展開がアマゾンのキモなのでしょう。

 先日、ロサンゼルス郊外ロングビーチ市のKマートとシアーズが閉鎖するニュースがありました。なかなか手放さなかったことからもわかるように両者とも抜群のロケーションです。アマゾンフレッシュ出店予定が近くにはありますが、そこにも力技で出店しそう...

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