東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に、五輪相と男女共同参画担当相を兼ねていた橋本聖子氏(56)が、就任しました。
森喜朗前会長(83)が、女性蔑視発言によって辞任し、後任を指名するという密室禅譲のような形に批判が出て、紆余曲折の後に、火中の栗を拾う形で、橋本氏の就任になりました。
選考委員会の内容が、決定後に8人の氏名しか明らかにされず、密室という批判もあります。私は、橋本氏が就任したのですから、あまり足をひっぱるようなことはせずに、全力で仕事をしてもらいたいと思います。
橋本氏は、最近になって、政治家としても、男女共同参画など、積極的に発言していて、好意的にみていました。
大臣を辞職して、あと5ヶ月で、実施するかどうか、観客はどうするのか、コロナ対策等々、難題山積の組織委員長を受けるには、相当葛藤があったことも、頷けます。
就任後の会見で、「コロナ対策が最重要課題。国民や海外の皆様から”安心と安全の東京大会だ”と思ってもらえるような体制を整えていきたい。」「会長を引受させていただく背景に、男女平等の問題があったと思う。」と語り、男女平等を推進するチームについて「月内に体制を打ち出す」と述べました。
女性理事の割合を早急に40%に引き上げる考えを示しています。選考委員会の5つの基準が、橋本氏にあてはまり、最初から決められていたのでは、などの声もある、報じられていますが、会見の原稿も自分で書かれたようで、自分のことばで語る会長になることを期待しています。
疑問の声が上がっていた、自民党籍のまま、ということについて、先程、離党すると表明しています。
海外からも、日本の男性中心社会が変わるきっかけになるなど、おおむね好意的な反応があります。あと5ヶ月、五輪・パラリンピックをどうするのか、わかりやすく納得のいくやり方をしてもらいたいと思っています。