緊急事態宣言が延長されて2週間近くが経過しました。
埼玉県の新規陽性者数は、宣言延長前の1月16日に過去最高の582人を記録しましたが、一昨日17日は130人と、12月初旬の水準まで減少してきました。
県民の皆様、飲食店をはじめ事業者の皆様の御協力、医療機関、福祉施設などの御尽力に対して心から感謝を申し上げます。
しかし、病床占有率など、重要な数値は高止まりしています。
医療機関の負担を減らすまでには至らず、依然として厳しい状況にあると言わざるを得ません。
厚生労働省からは病床の割り振りに関する通知がありましたが、これは昨年から既に埼玉県として取り組んでいることの確認として受け止めていて、埼玉県では大学病院、公立等のカテゴリーにかかわらず、最大限の御協力をいただいています。
これまでどおり、新型コロナ感染症用の入院病床及び人工呼吸器等の設備のある病院における重症病床の確保をお願いしたいと考えています。
厳しい中でも御協力をいただいている県内の病院におかれては、引き続き県民に対する医療と安心・安全のために最大限の協力をお願いします。
また、一昨日の専門家会議においても、リバウンドや変異株に対する懸念が指摘されていて、早期の緊急事態宣言解除を要望する段階にはありません。
埼玉県では新型コロナウイルス変異株患者が一昨日17日時点で37人と、報告数としては全都道府県で最も多い状況です。
変異株については従来のコロナウイルスの基本的特性は引き継がれているものの、重症化するのかどうか、海外で発見された変異株とどう違うかなど、分かっていないことが多い状況です。
しかし、イギリスの報告によれば、感染力が従来のものより強いと言われており、まずは基本的な感染防止対策を徹底していただき、引き続き警戒していく必要があります。
こうしたことを踏まえて、改めて県民の皆様にお願いします。
引き続き、不要不急の外出自粛、特に午後8時以降の夜間外出自粛をお願いします。
また、夜に比べて昼の人の流れの減少幅が小さくなっています。ここで改めて気を引き締め、昼も夜も外出自粛に御協力をお願いします。
もちろん、医療機関への通院、食料・医療品・生活必需品の買い出し、必要な職場への出勤、通学、屋外での運動や散歩など生活や健康の維持のために必要な場合は別です。
緊急事態宣言が発出されて1カ月以上が経過しましたが、残念ながら新型コロナウイルス感染症が収束する状況とは言えません。
一昨日から医療機関の一部で新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。
全国民にワクチン接種を行うためには医療機関の御協力が不可欠であり、今後ワクチンの接種が本格化していく段階で、感染が再燃することは医療機関への負担が重くなることから絶対に避けなければなりません。
そのためには、この緊急事態宣言の延長期間内で陽性者数をしっかり減少させる必要があります。
県民の皆様には今までの成果を無駄にしないためにも、改めて気を引き締めて感染防止の徹底に取り組んでいただきたいと思います。
緊急事態宣言が延長され、自粛も長期に及び県民の皆様の御負担も大きいと思いますが、皆様の愛する方、御家族の命を守るため、今一度、皆様の御協力を強くお願いします。