
仕事より私生活の方がニュースになってしまった感のあるのがTBS系の報道番組「news23」のメインキャスターである小川彩佳だ。
小川は2年前の2019年3月、「結婚」を理由にテレビ朝日を〝寿退社〟したのだが、何とわずか2ヶ月後にTBSに電撃移籍、現在の「news23」にメインキャスターとして登場した。
「テレビ朝日時代の小川は入社して以来、報道・情報系の番組一筋。現場取材も熱心で、とにかく勉強家でジャーナリスティックな感覚も身につけていました。
向上心も高かったことから田原総一朗にも可愛がられていましたし、『報道ステーション』のサブ・キャスターになってからも評判がよく、7年半もの長期に亘って担当してきました。その間、メインキャスターだった古舘伊知郎から学んだことも多かったようです。
そんな小川に目をつけたのがTBSでした。看板報道番組でありながらも視聴率が伸び悩んでいた『NEWS23』を何とかしたいと引き抜いたようですが…」(放送関係者)
TBSは小川を迎えるに当たって、それまで大文字だった番組タイトルを小文字に変え、さらにスタジオのイメージも一新してスタートした。しかし結果は「期待するほどの数字が出ませんでした」と言うのは週刊誌の記者だ。現状については、
「TBSの上層部は小川の起用で最低でも5%以上の視聴率を狙っていたようですが、現実は3〜4%をウロウロする状態です。ところが、昨年7月に小川が出産のために番組を一時休んだ時、代打でTBSの山本恵里伽アナが務めたんですが、これが想像以上の評判で、視聴率もやや上向いたんです。
コンマ数パーセントで一喜一憂するのもどうかとは思いますが、視聴者からは『山本アナでいいのでは…』などという声まで出ていました。これには小川も焦ったのかもしれませんね。出産からわずか3ヶ月で番組に復帰しました。視聴者からは『(出産直後の)復帰は早いのでは』と言った意見もあったようです。ただ、復帰後も数字的には大きな伸びがなく、苦戦状態は続いているのが現状ですね」。
もっとも、「焦って復帰を急いだ」とは単に周りの見方に過ぎない。小川自身は、
「家庭を持って、子供も授かることが出来たら、子育てと仕事を両立させ、ブレーキをかけるのではなく全力で向き合える環境を手探りでも作っていきたい」
と、自らの将来像を持ってきただけに、キャスターとしての責任やプレッシャーは十分に覚悟していると思われる。しかし、周囲の期待が高かっただけに、その反動が大きかったことは事実だ。
夫の不倫で窮地に立たされた小川彩佳
そんな、ニュースキャスターとして苦境に立たされている小川に、想定外の事態が…。
夫で医療ベンチャー「メドレー」の代表取締役だった豊田剛一郎氏に不倫が発覚したのである。
発覚当初、小川は「今後のことは夫婦でしっかり話し合っていきます」と冷静に対応してきたのだが、この騒動は思わぬ方向に。何と、不倫相手とされた女性が週刊誌の取材に喋りまくったのだ。
「不倫疑惑の第一報は、言わずと知れた〝文春砲〟だったのですが、その渦中にあった女性は、週刊ポストの取材に応じ、120分ものロング・インタビューを受けたのです。しかも、その内容は出会いのことから、『沖縄旅行の夜は忘れられない。言葉に出来ないほど素敵な夜だった』などと振り返ったかと思えば、小川さんの妊娠後のことまで時系列で赤裸々に答えていました。
さらに、豊田氏からは『結婚後に肉体関係はなかった』と口裏合わせを求められたなんてことまでも吐露してしまった。女性は安達祐実似のウエブデザイナーと言われています。インタビューでは小川さんに対して涙ながらに詫びていたようですが、これはどう見ても、小川さんへの嫌がらせでしかありません。どこか本妻への対抗心のようなものが滲み出て、不倫騒動は最悪な展開になってしまいました」(スポーツ紙の放送担当記者)
豊田氏が代表取締役を務めていた「メドレー」は、2000以上の医療機関にオンライン診断システムを提供する会社だが、このコロナ禍が追い風となって急速に業績を伸ばしてきたと言う。しかし、今回の不倫騒動で豊田氏は責任を取って同社の代表取締役を辞任、役員報酬を返上の上、総額16億円とも言われるストックオプションまで放棄する羽目になった。
「新婚ホヤホヤで、子供が生まれたばかりにもかかわらず、亭主としての役割を果たすどころか、コロナ禍で不要不急が叫ばれる中で愛人と密会。無責任という以外ありません。
騒動後、小川さんは実家で生活していて、別居生活に入っているようですが、今後の焦点は、小川さんが女性を訴えるかどうかです。ただ、訴訟に入ったら、さらに豊田氏との関係が露わになり、いずれにしても傷つくのは小川さんと言うことになります。
ただ、小川さんが最も危惧しているのはメインキャスターとしての立場でしょう。こういったスキャンダルは本来、あってはならないものですからね。しかも一番大切な時期に…。そう考えると不倫相手の女性は、才色兼備の小川さんに対して何らかの嫉妬のようなものを抱いていた可能性があり、小川さんを困らせることが最大の目的になっているような感じもしますね」(前出のスポーツ紙放送担当記者)

振り返ると、小川がテレ朝を退社したのは、表向きは〝寿退社〟ではあったが、実は局に対する不満だったと言われている。その大きな要因が「報道ステーション」を降板させられ、ネットテレビ「Abema TV」の情報番組「AbemaPrime」のキャスターに異動したことだったとも。
「彼女の思いとしては、ネットテレビに移ったら今後、地上波どころか報道番組からも遠ざかってしまうと思ったのでしょう。今さらバラエティー番組はやりたくないでしょうからね。年齢などを考えたらフリーアナになる以外なかったのだと思います」(女子アナウォッチャー)
しかし、テレ朝からTBSへの電撃移籍は業界内からも批判を浴びた。
「退社後は半年から1年は間を空けるのが常識とされていましたからね。ただ、批判はあったとしても、彼女のアナウンス力には安定感があって、安心して番組を見ることが出来たことは確かです。
一方でハッキリと自分の意見を言うことに対しては賛否がありましたが、それは視聴者がキャスターに何を望んでいるかの問題でしょう。
小川の場合はジャーナリスティックな部分が強いだけに、目がキツイとか、怖い感じがするなんて声もあり、コロナ禍で余計にそう思う人がいたかもしれませんし、山本恵里伽アナの好感度にも繋がったように思います。しかし、今回の騒動で流れが小川に変わる可能性もあるんです」。
夫との関係解消で状況好転するか
前出の女子アナウォッチャーは、小川にとって豊田氏との結婚が「運気を下げた」と断言する。
「振り返ると、嵐の桜井翔との熱愛騒動の時は好感度が高まっていました。一転したのは桜井との関係が破局して豊田氏との交際が発覚してからです。それが小川の運気を一気に落とす要因になったことは否めません。
結婚、妊娠、出産、そして復帰…、どれも運気が上がらなかったのは豊田氏との関係性というか相性だったと思いますね。今回の騒動で、豊田氏との関係、縁をキッパリ切れたら流れは大きく変わるはずです。彼女は自立心も強いので、シングルマザーでも十分にやっていけると思います。これからの女性の生き方を示す意味でも今が絶好のタイミングになると思いますね」。
とした上で、今後の問題については、
「小川というよりTBSの報道番組への取り組みでしょう。21時にNHKの『ニュースウォッチ9』、22時からはテレ朝の『報道ステーション』があり、同じニュースを扱っているだけでは意味がないことは分かっています。つまり視聴率はキャスターだけの問題ではないのです。
むしろプロデューサー以下、報道スタッフの問題であり、政権に忖度せず、小川の個性を生かした独自の報道番組にしていけば視聴率はアップしていくはずです。視聴率低迷を小川の責任にするのは酷なことです」。

4月改編で、テレビ東京は大江麻理子キャスターの「ワールドビジネスサテライト(WBS)」の放送時間を23時から繰り上げ、「報道ステーション」と同じ22時スタートにするという。
同局は「経済をメインに扱う報道番組という独自路線を強化し、局のブランド力をアップしていく」と意欲を見せるが、これによって「報道番組の流れが大きく変わる可能性がある」(放送関係者)とも言われている。
災い転じて福となすーー豊田氏との関係さえ清算出来たらなら、あるいは小川彩佳にとっては状況も好転する…そんな可能性も出てきた。