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ゼブラ ウェットニーは名前以外はとても良い


昨年、ゼブラがウェットニー(WETNIE)というボールペンを発表したので、いそいそと買い込んだ。ノックのたびにペン内の空気が圧縮されてインクが加圧されるという、いわゆる加圧式ボールペンである。

加圧式ボールペンについては以前も書いたが、ペン先から空気が入らないので濡れた紙や上向きでも筆記が出来るというのはともかく、書き出しでかすれないというのが個人的には大きなポイントだった。とはいえ、ジェットストリームなどの低粘度油性ボールペンが主流になった今、インクが出すぎて困るということはたまにあるが、出なくて困るという悩みは過去の遺物になりつつあるような気がする。

加圧式ボールペンにも実は2種類あって、三菱鉛筆のパワータンクやフィッシャーのスペースペン(あるいは昔あったトンボのXPA)のような、圧縮空気が封入された特殊なリフィルを使うものと、トンボのエアプレスやパイロットのダウンフォース、あるいはこのウェットニーのような、リフィルそのものは汎用品でノックのたびに空気を押し込むものがある。

低温下など本当に厳しい環境でも使えるヘビーデューティーなのは前者なのだが、スペースペンはともかくパワータンクはチープなプラ軸だけで、見た目もいかにも事務用品然としていて、せっかくソロキャンプやらグランピングやら何やらとアウトドア需要が増えていそうなのにビッグウェーブに乗れていないという、機能や性能は抜群なのにデザインや売り方がぱっとしないいつもの三菱鉛筆という感じではある。

逆にウェットニーは、金属軸だし見た目もキャンプ用水筒のようで、ミルスペック(米軍規格)に準拠した丈夫さだのなんだのとアウトドアでの利用を盛んにアピールしているのだが、加圧式ボールペンとしては中途半端なのだった。まあファッションですな。とはいえ、グリップが日本のボールペンにありがちなラバーやシリコンではなく樹脂なのは評価できる。


これも以前書いたが、ゼブラのペンはボールペンにしろシャーペンにしろアメリカのいわゆるEDC(Every Day Carry)趣味の人たちの間では大変人気があり、このウェットニーも、元はX-701という、海外でのみ出ていたモデルだったようだ。こちらは黒一色で、ミリタリー系ボンクラの憧れであるタクティカル(護身用)ペンに全振りのデザインですね。

日本ではX-701という即物的な名前では売れないと思ったのか、濡れた紙でも書ける、すなわちウェットにイイからウェットニーとしたようだが、ダジャレとしてはかなり滑っているように思われた。というか濡れた紙に書く人ってそんなにいるの?

個人的には、この種のものにしては珍しく、カラーバリエーションでオレンジが用意されているのがなかなか良いと思った。もちろん私が買ったのもオレンジだ。私が好んで使う革製品は茶色というかはちみつ色が多く、やや暗めのオレンジはよく合うのである。

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