コロナ対策の切り札として期待されている、国内初となる新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が、今日17日朝、始まりました。
米製薬大手ファイザー製で、今回は、医療従事者への先行接種として、同意を得た全国の医療従事者4万人が接種対象になっています。
対象者がいる100の医療機関全てで、来週中には、接種が始まる見通しです。
河野担当相は、ワクチンの利点とリスクについて国民の理解を進める考えを示し、「多くの人の接種を期待する」と述べています。
先行接種するうち2万人に計7週間、健康状態を記録してもらい、接種後の安全性の分析などに生かす、とのこと。
急がれるので特例で認可していますから、人種によっても副反応が違う可能性もあり、安全性をしっかりチェックして、多くの人が、安心して接種できるようにしてもらいたいと思います。
この後、3月中から新型コロナ診療に関わる医療従事者、4月上旬から65歳以上の約3600万人、基礎疾患で入院する人、高齢者入所・居住施設の職員、60~64歳、その他の人の順に接種する予定です。
妊婦は、データがないことから、接種の努力義務が、はずされました。
また、16歳以上ということで、15歳未満の子どもには接種しない予定です。
日本では、接種の遅れが指摘されていて、英国や米国より2ヶ月遅れの開始になりました。
今後、副反応対応や、ファイザーを含む海外の3社と契約した量を、速やかに確保できるかが、課題になります。
供給量については、欧州の中でもワクチン争奪戦になっていて、EUは域内からの輸出について管理を強化し、1回ごとに数量を報告させて許可をする仕組みにしています。
はたしてどれだけの数量が、いつ入ってくるのか、心配されます。
各自治体も、いつどれだけワクチンを入手できるかわからないので、対応に苦慮しています。
私が住んでいる軽井沢町は、集団接種を考えているようで、中央公民館の予約が4月以降、とりにくくなっています。
可能なかぎり早く、自治体や国民に必要な情報が伝わるように全力をあげてもらいたいと思います。