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  • mkubo1
  • 2012年12月03日 23:27

ギリシャ問題に見るユーロ圏の方向性

欧州では、メルケル首相が、ギリシャの債務削減を将来検討する可能性があるとの考えを示しています(独ビルト紙)。

ショイブレ財務相がその必要性を示唆していましたが、それを追認した形です。ただ、2014年、2015年より前になることはないとも言っており、これは、ギリシャが厳しい条件を満たすかどうかの確認期間という意味があると同時に、ドイツの選挙事情(2013年秋)もあるのでしょうね。

方向性は、決まっているのですね。


また、ギリシャ政府は、国債の買戻しを実施します。

現金100億ユーロ使って、額面300億ユーロほど買い戻す予定だとか。

これで、ざっくり200億ユーロの債務削減となりますね。


ギリシャ国債の残高は1130億ユーロで、ECBが450億ユーロですから、1130-450=680となり、680億ユーロが買戻しの対象となります。

その680億ユーロのうち、620億ユーロは、3月に民間による債務削減(PSI)が行われた際に発行されたものです。

問題は、この値段でギリシャ国債を売る投資家がいるかどうかですね。

ユーロ圏財務相は、買戻し価格は、11月23日の終値を上回らない水準としており、額面1ユーロに対してだいたい30セントです。

この値段だと、ちと、厳しいかな~と思っていましたが、本日、ギリシャ政府の買い戻し条件は、償還期間にもよりますが、最低で30.2~38.1%、最高で32.2%~40.1%で市場予想を上回っています。

これは、好材料です。

これで、買戻しが進めばいいのですけどね。。


ところで、このギリシャ国債って、結構、ヘッジファンドが持っているのです。

彼らは、経済原理で動きますので、政治的な強権発動など通用せず、市場原理に忠実であり、よって、政府もおかしなことは出来きないのですね。

これはいいことでしょう、

もちろん、ヘッジファンドが常に正しいわけではありませんので。


ギリシャは、ユーロから離脱するという選択肢は、すでになく、どうやって正常化させるかという問題なのですね。

であれば、スペインがどうなるかは、明らかなのです。

懸念としては、銀行同盟が遅れそうなことですね。

まずは、単一の監視メカニズム(SSM)を作ることで合意していますが、スウェーデンが提案に対してストップをかけています。

また、ESMから銀行への直接資本注入(これが肝心なのですが)は、相当、遅れるかもしれませんね。

それこそ、ドイツの選挙後なんてこともありかと。

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