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納得いかない!!飲食店以外にも「急所」あり 名医が指摘「こんな医療でいいですか?」

緊急事態宣言が延長された。現状維持の政策で1カ月継続するのは納得がいかない。飲食店は約9割が要請を守ったとされるが、感染者数がいまだ十分に減少していない。あらゆる人の流れを止める施策や医療体制の改革をしなければ、飲食店のみが捨て石になる。

ニッポン放送の番組で、ドイツで30年間活躍し、心臓外科の世界的権威として知られる南和友医師と緊急対談した。日本の医療を客観視し『こんな医療でいいですか?』という本も出している。医師会や大学病院の医局制度の問題点を論理的に指摘する。

日本は人口あたりの病床数や医師の数は、世界に比べて多いのに医療崩壊が起きている。公的病院が3割、民間は7割で民間はなかなか患者を受け入れられていない。コロナの第1波から1年もあり本来、もっと準備や改革ができたはずだ。構造上、医師会は開業医を守り、大学病院は医局制度で、医師の人事を握る。厚生労働省と大学病院を所管する文部科学省の縦割りもある。

南医師は、プレハブでもいいから、1000床程度のコロナ専用病院を早急に設置し、医療資源を集中させるべきだという。「日本では毎年9000人程度の医師が国家試験に通る。3~5年目の専攻医と呼ばれる医師が全国で2万7000人程度いる。1割程度が賛同すれば、専用病院は可能だ」という。

そのためには「国が旗を振らないとできない」と指摘する。菅首相が得意とする、縦割りや既得権、前例主義の打破をここにこそ発揮してほしい。

感染者数の減り方にも懐疑的だ。商業ベースで民間が実施するPCR検査は、陽性の場合でも国への報告義務がない。陽性だけど人には内緒にしておきたいという心理が働けば、市中感染につながり、感染者数の実態が把握できない懸念を示す。

医師会の記者会見は、国民や政治への「批判」ありきだ。週刊誌では「医療崩壊の責任は医師会にもある」という記事が見受けられるようになった。一部の医療従事者にばかり負担がかかっている。その方々には敬意しかない。負担を減らすためにも医療界の改革が必要だ。

菅首相の記者会見の姿勢が問われているが、メモを見ようが、プロンプターを使おうが、それは大きな問題でない。気迫だ。支持率や族議員を気にしていては、大きな改革はできない。「ここから半年、俺にすべて任せろ」という気迫を見せていただき、思う存分、国民目線のコロナ対応をしていただきたい。「うまくいかなければ責任をとる」といえばいい。

南医師はドイツに30年いたため、日本の医療界にしがらみがなく、発言が的確だ。日本の医療界の「しがらみ」こそ、急所だ。

【夕刊フジ】「渡邉美樹経営者目線」(毎週火曜日連載)より

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