- 2021年02月12日 10:25 (配信日時 02月12日 09:15)
いつでもどこでも仕事のことを考えてしまうのをやめる5つの方法
1/2夜でも休日でも仕事のことを考えてしまう。そんなときはどうすればいいか。コンサルタントのリズ・フォスリエンとモリー・ウェスト・ダフィーは「仕事に熱くなりすぎず、自分を大切にすることが結果として良い成果につながる。仕事と適切な距離を取るためには5つの方法がある」と説く――。https://www.cyzo.com/2021/02/post_267624_entry.html
※本稿は、リズ・フォスリエン、モリー・ウェスト・ダフィー『のびのび働く技術 成果を出す人の感情の使い方』(早川書房)の一部を再編集したものです。

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/tawanlubfah
仕事のことを考えすぎてもいい影響は何もない
次に挙げた5つの項目のうち、あなたはいくつ心当たりがあるでしょうか?
・仕事のメールを10分以上チェックしないでいると気になる
・「最近どうしてた?」と友人にきかれると、仕事上のちょっとした困っている件について細部まで話しはじめる
・そのちょっとした困っている件が夢に出てくる
・夕食のとき、ジムで運動しているとき、寝る前などにも仕事のことが気になってしまう
・仕事がうまくいっているかどうかで気分がほぼ決まる
「結構あてはまる」という人は、とりあえず少し仕事から離れてみたほうがよさそうです。
仕事のことをくよくよ考えすぎても何もいい影響はないですし、健全でもありません。気にしすぎると、たいしたことのない問題が大ごとに思えたり、誰かが何げなく言ったひとことにショックを受けてしまったりするものです。
仕事のことを心配しすぎるのは何も管理職や女性やおとめ座の人ばかりではありません。仕事の内容やポジションを問わず、仕事が頭のなかの大部分を占めてしまう人はいるものです。そこで「仕事における感情の扱いかた新ルールその1」に「仕事に熱くなりすぎない」を提案します。
「熱くなりすぎない=どうでもよい」ではない
気にしすぎるのをやめると、いろんな苦悩が消えます。大事なプレゼンの前に過呼吸になったりしません。仕事のできないチームメイトにいらいらすることもありません。携帯電話をかばんの中にしまって夜のデートを満喫できます。バックパックを背負ってマチュピチュで休暇を過ごしているときにFOMO(Fear of Missing Outの略。自分が知らない話題やイベントなど、取り残されることへの不安からSNSに依存してしまう状態)を感じることもありません。
「仕事に熱くなりすぎない」のは、「仕事はどうでもよい」とは違います。もっと自分を大事にする、という意味です。大切な人と過ごしたり、身体を動かしたり、後ろめたさなしで休みを楽しんだりする時間を増やすことです。人生をふりかえって「あのとき夜10時までオフィスで仕事をすればよかった」などと思う人はまずいないわけで、それを自分に意識させることでもあります。
なぜ仕事にすべてを捧げようとしてしまうのか
問題の根っこは何なのかを知らなくては、仕事のことを気にしすぎるのをやめようと自分に言い聞かせても難しいものです。ではなぜ、私たちは仕事にすべてを捧げる殉教者のようになってしまっているのでしょうか。

リズ・フォスリエン、モリー・ウェスト・ダフィー『のびのび働く技術 成果を出す人の感情の使い方』(早川書房)
1.成功をつかむには、とにかく働き続ける以外にないと考えているから。少しでも離れるとキャリアにさしさわるのではと不安を抱いている。
2.仕事で結果を出してこそ幸せになれるのであって、その逆はないと考えているから。「職場で上の立場につけばいい人生が待っている」「大金を稼げれば、これまでやってきたことがすべて報われる」と自分に言い聞かせている。
ここでは、こうした考えをじっくり検証してみます。そういうものだと信じている人も多いかもしれませんが、いずれも真実というより神話にすぎないとわかっていただけるはずです。ときにはとんでもない時間まで仕事をしたり、四六時中メールを送ってくる上司のもとで働くはめになったりするとしても。
仕事とプライベートの境目が曖昧になっている
1996年、大手オフィス家具メーカーのスチールケース社は、マンハッタンにある本社に横1.8メートル、縦1.2メートルの大きなガラスケースを置きました。中には収穫アリと呼ばれるアリの巣があって、外から見えるようになっています。アリが「働くために生き、生きるために働く」ようすを見てもらうのが狙いでした。
ところが、残念ながら世間はここにこめられた意図に感心してくれませんでした。《ウォール・ストリート・ジャーナル》の記事は収穫アリの寿命が3、4カ月しかない点にふれ、スチールケースの社訓は「ひたすら働き、そして死ぬ」なのかと揶揄(やゆ)したのです。とはいえ、同社は決して間違っていたわけではないとも言えます。テクノロジーが進化した今、仕事とプライベートの境目はあいまいになっています。誰でもいつでも連絡がつくせいで、つねに仕事への責任を背負っている気がするものです。
がむしゃらに熱心にやっても良い成果にはつながらない
「ちょっと待って、なんでそんなに暗い話になるんだ……仕事熱心だって別にいいよね?」と思った方もいるかもしれません。もちろんいいんです! 仕事をしていれば、ディナーの約束を泣く泣くキャンセルして上司に頼まれたトラブル対応にあたる、なんて日も必ずあります。でも慢性的にオーバーワークを続けるのは健康によくないうえ、一見意外に思えるかもしれませんが、いい成果にもつながらないのです。
生産性は労働時間が週50時間を超えたくらいから落ちてきます。昔から「仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」(パーキンソンの法則)といいます。逆にいうと、仕事にかける時間を短くすれば効率を上げられるかもしれないわけです。
「ハフィントン・ポスト」の創設者、アリアナ・ハフィントンは若き日の自分を振り返ってこんなことを言っています。
「若かったころの自分にこう声をかけてやりたい。ただがむしゃらに仕事をするんじゃなくて、ときには電源をオフにして充電して、リフレッシュするほうがいい仕事ができるよ、と」
では、タフな仕事をこなしながらも気持ちのうえで適度に仕事から距離をおくには、どうすればいいのでしょうか。
休暇を取り、その間は仕事の連絡をとらない長めの休暇をとると、心と身体の健康を守れますし、生産性も維持できます。とくに、休み中に職場の人と連絡しないように割り切るのがおすすめです。現在、アメリカ人の半分以上は与えられた有給休暇を使い切っていません。1日メールで連絡がつかなくなると考えただけで罪悪感にかられるようでは、遠い南の島で休暇を楽しむのは難しそうです。
リズは以前、休みをとりたいと上司に言い出すのにもびくびくしていました。休むとあてにできない人だと思われる気がしたからです。職場で部下をもつみなさんが休みをどうとらえるかは、かなり重要です。
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