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マクドナルド不調の原因は?

マクドナルドの業績が不調です。7カ月連続の既存店売上の対前年のマイナスが続いています。伸びているのは客数だけで、客単価が極端に落ち込み、それが響いています。日経の記事によると、マクドナルドが行った調査では、マクドナルドだけでなく、コンビニ食や牛丼、カフェチェーンなど競合する業態の売上高で合算した市場についても落ち込んできているといいます。みんな外食せず、節約して家で食べるようになってきていると。ほんとうにそれだけが原因でしょうか。
マックに想定外の逆風 20~30代は「節約内食」  :日本経済新聞 :

マクドナルト月次情報
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マクドナルドが発表している月次セールスレポートをグラフ化してみました。既存店の客単価の対前年比では、6ヶ月連続の減少で、5月はマイナス12.9%、10月もマイナス11.3%と二桁マイナスという月もありました。

確かに外食や中食にも逆風が吹き始めている兆しは感じます。しかし近くにマクドナルドがあるので、感じるのはマクドナルドそのものもかつての勢いがなくなっていることです。それにみんなが家で食べるような傾向になると、客数も減ってくると思うのですが、客数は増えているところを見ると、マクドナルド側のマーケティングのほうが不振の原因だと見るのが素直な見方でしょう。

印象から言えば、低価格メニューに重点を起き、客数を増やしたけれど客単価が落ちてしまったということですが、強い商品、魅力のある商品のヒットがなくなったために、低価格メニューに流れてしまったということではないでしょうか。

ほぼ毎日のように朝にコーヒーを買うので店員さんとも顔見知りで、少し前に、マクドナルドでランチを買った際に、「ランチを買われるのは久しぶりですね。またお願いします」と声をかけられてしまいましたが、オフィスの他のメンバーも最近のマクドナルドのメニューには魅力がなくなったと言って、マクドナルドでランチを買うことが減ってしまったようです。

マクドナルドの規模になると、環境変化の影響も受けるとは思いますが、それよりも新メニューのパワーが落ちてきた、プロモーションをミックスしたり、訴求するメニューに変化をつけ、飽きさせなかったマクドナルドでしたが、やはり食べてみたいと思わせる強いメニューの開発がなければ、それは購買意欲も落ちて当然です。つまり、時間もなく、とりあえず空腹を満たすという需要しか取り込めなくなり、それがさらに客単価を下げる結果になったのではないかと感じるのです。試してみたくなるメニュー開発で勢いづいていたマクドナルドはどこに行ってしまったのか首をかしげてしまいます。

業界の市場動向を調査するよりは、顧客にメニューが魅力的かどうか、また満足する味だったのかを謙虚に調べてみてはと思います。

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