複数の駐日大使館が5日、Twitterに「#dontbesilent」「#genderequality」「#男女平等」などのハッシュタグを付けて投稿し、話題となった。
最初に投稿したのはドイツ大使館で、ハッシュタグだけを記した文面に、職員の女性が左手を挙げた写真、さらに男性も加わって同じく左手を挙げた写真の2枚が添付されていた。続いてフィンランド大使館、駐日欧州連合代表部、スウェーデン大使館が同じような内容を投稿。アイルランド大使館は欧州連合代表部の投稿を引用する形で、「駐日欧州連合代表部およびEU加盟各国の駐日大使館とともに、#DontBeSilentイニシアティブに賛同します」という文言を添えて投稿している。
これらのツイートが投稿されたのは、4日に東京オリンピック・パラリンピック組織員会の森喜朗会長が「女性がいる会議は長くなる」と女性を蔑視する発言をし、問題視されている最中だった。投稿では直接的には言及されていないが、森会長の発言に対して声を上げるものだとして、SNSで反響が広がり、多くのメディアでも取り上げられた。
ドイツ大使館「女性の積極的な意見表明を応援」
#dontbesilent#genderequality#男女平等 pic.twitter.com/sVhC59XQAi
— ドイツ大使館 (@GermanyinJapan) February 5, 2021
最初に投稿したドイツ大使館広報に問い合わせて、経緯やツイートに込めたメッセージについて聞いた。
まず、「男女同権」「男女平等」といったジェンダーに関するテーマはドイツ人にとって大変重視しているテーマのひとつだとして、職員が参加できる形のツイートを投稿したと経緯を説明。
写真内の左手を挙げるポーズについては、「会議中に発言を行う際の挙手」を表し、女性の積極的な意見表明を応援する気持ちを込めたという。
森会長の発言を受けてのものかという問いに対しては、あくまでも「女性の積極的な意見表明を応援する気持ちを表すため」という趣旨だという回答だった。
反響が広がったことについては驚いたとしつつ、「このテーマが多くの方々に、また身近な問題として取り上げられたことはうれしく思います」とコメントした。
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