
[オタワ 9日 ロイター] - カナダのトルドー首相は9日、2月15日から、米国からの陸路帰国者に新型コロナウイルスの陰性証明を義務付けると発表した。
空路での入国者についてはすでに、過去72時間の陰性証明が義務化されており、この措置が陸路帰国者にも拡大された形。
検査を行わずに帰国した場合、3000カナダドル(2360米ドル)の罰金が科される可能性がある。ただ、トラック運転手など必要業務従事者は対象外という。
カナダと米国の間では不要不急の渡航が禁止されているが、米国にセカンドハウスを持つカナダ人が数十万人おり、政府は希望者の帰国を認めざるを得ない状況となっている。
帰国者の大半は空路のため、今回の措置強化で影響を受けるのは帰国者の5%前後にとどまるとみられている。
首相は記者団に、「この危機を乗り切るため、可能な手段はすべて講じる」と述べた。
これまでにカナダで確認された新型コロナ死者は2万0835人、感染者は80万8120人。
多くの州が感染第2波対策として規制を際導入し、過去1週間の1日当たり感染者は1月初めの8000人から3500人前後に減少している。