- 2012年12月03日 12:09
政党乱立の衆院選、どこに投票するか迷ったときは、このポイントで考えてみよう!
選挙戦が熱を帯びている。「太陽の党」を結成した石原慎太郎さんが、橋下徹さんの「日本維新の会」と一緒になった。滋賀県知事の嘉田由紀子さんは「日本未来の党」を立ち上げ、民主党を離党した小沢一郎さんと合流した。「大同小異」なのか。それとも「小同大異」か。政界は混沌している。
この合従連衡に、ほとんどの国民は戸惑っているだろう。誰を信じていいのかわからなくなって当然だ。僕のもとにも、「どこに注目すればいいのか」「どういう人に投票すればいいのか」といった質問がたくさん来る。こんなとき、僕はもっと大きなものに視線を向けるといいと答えている。たとえば、アメリカ大統領選に置き換えて考えてみると、答えが見えてくるのだ。
オバマ大統領と争ったロムニーさんは共和党だ。共和党は、経済に関しては、できるだけ自由に、市場に任せるという自由主義経済である。競争に任せて、なるべく手を出さない。「小さな政府」を目指す。安全保障では、積極的に紛争に介入しようとする。 だから湾岸戦争、イラク戦争、アフガニスタン戦争……、すべて共和党が戦争を起こした。
オバマ大統領は民主党だ。民主党は、戦争からの撤退を掲げる一方、経済については政府がある程度、介入していくべきと考える。市場に任せる自由主義経済は、格差が広がると考えるからだ。民主党が目指す「大きな政府」である。だから、これまで実現しなかった国民皆保険の法律を、成立させようともしているのだ。日本では、国民全員がなんらかの健康保険に入っているのが当たり前だ。だが、アメリカではずっと実現できなかった大きな問題なのだ。ところが、このオバマの考えに対して、「民間の保険に入れない貧乏人の分を、なぜ自分たちが負担するのか」という反対の意見も少なくない。
では、日本はどうか。自民党総裁の安倍晋三さんは、大型の公共事業を提案している。大胆な金融緩和策の発動させ、経済を活性化させる政策を打ち出した。さらに、憲法改正を掲げている。憲法9条第1項の改正を論じているため、日本を「戦争のできる国」にしようとしているとも言われている。この点は、アメリカでいえば、共和党に近いのだろう。
だが、ここでひとつ疑問が出てくる。尖閣と竹島で問題が起きて、いま、国民の間では中国、韓国への反感が強まっている。ナショナリズムの気運が非常に高まっている。この風潮に、自民党は「乗っかっている」だけなのではないか。もちろん、いろいろな主義主張があっていい。けれど、安倍さんに、自民党に、その主義を貫く「覚悟」がほんとうにあるのか。非常に気がかりである。
対する民主党はどうか。アメリカの民主党に近いことは間違いないだろう。だが、アメリカの民主党のように、明確に「色」を示せていない。「日本維新の会」はどうだろうか。僕は共和党に近いと見ている。嘉田さんの「日本未来の党」は、アメリカの民主党よりさらに「左」とでも言おうか。原発反対、TPP反対、増税反対、と何でも反対。昔の社会党のようだ。
アメリカはオバマさんを選んだ。民主党を選んだのだ。さて日本国民は、誰を、どの党を選ぶか。そのとき、このような視点を持てば、判断をしやすくなるだろう。



