
[ウェリントン 9日 ロイター] - ニュージーランドのアーダーン首相は9日の会見で、国軍クーデターが起きたミャンマーとの政治・軍事面における高官レベルの接触を一時停止し、国軍指導部に渡航禁止措置を講じると述べた。同国への支援について、軍事政権に利益をもたらす支援を行わないようにすると説明した。
アーダーン首相は「われわれの強いメッセージは、わが国でできることをするということで、その一つがハイレベル対話の一時停止になる。ミャンマーへの資金支援が軍政の支援にならないようにする」と述べた。首相によると、同国では2018─21年に約4200万NZドル(3000万米ドル)相当のミャンマー支援プログラムがある。
またマフタ外相は声明を発表し、ニュージーランドは軍事政権の正当性を認めないと述べ、拘束している全ての政治指導者を即時解放し、文民統治を復活させるよう要請した。国軍指導部の渡航禁止措置を数週間で策定し実施する方針も示した。
*内容を追加しました。