会長職を決める権限のある組織委員会34人の理事に対し、森会長は除いてアンケートを取ったところ14人の理事から回答があり、その要旨も載せている。正確を期すために全文引用する。
◇パラリンピック競泳の成田真由美選手これを読むと回答された理事からは辞任の要求は出ていない。JOC(日本オリンピック委員会)山下泰裕会長が「最後まで全うを」と答えられている。
森会長のというより、自分の背筋を伸ばさねばと思った
◇日本オリンピック委員会の山下泰裕会長
本人が謝罪、撤回している。最後まで全うしていただきたい
◇日本サッカー協会の田嶋幸三会長
発言は、五輪やスポーツ団体が目指す精神を表しているものではないと考える
◇関西経済連合会の松本正義会長
引き続きご尽力いただきたい
◇高島直樹都議
国際オリンピック委員会との信頼関係などを考えれば、引き続き尽力していただきたい
◇小山有彦都議
進退は、森会長自身が判断されるべき
◇多羅尾光睦都副知事
森会長が記者会見で話された通りだと考える
◇中村倫治都局長
不適切な発言だった。準備に万全を尽くす
◇遠藤利明元五輪相
発言を撤回し、おわびと反省を表明している
◇丸川珠代元五輪相
深く反省し、おわびしたと承知している
◇馳浩衆院議員
発言を撤回し、おわびしたと承知している
◇スポーツ庁の室伏広治長官
スポーツ庁として、女性の輝くことのできる環境づくりに真摯に取り組む
◇組織委の武藤敏郎事務総長
発言を撤回し、おわびと反省を表明している
◇文部科学省の布村幸彦元局長
発言を撤回し、おわびと反省を表明している
国会で枝野氏が「辞めさせるべきだ」と声高に菅総理に質問していたが、「枝野氏が辞めるべきだ」とは我々は言わない。それは決定権がないからである。立憲民主党の党規則に基づいて選任されるルールであるからだ。
菅総理が「私自身が判断する問題でない。人事は組織委員会で決めることで、私は判断を尊重する立場だ」と答弁しているが、その通りである。
なによりもコロナ対策をしっかりやり、平和の祭典オリンピック・パラリンピックを予定通り開催し、成功に向け国民一丸となって邁進するのが今求められていると考える。