「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条に、「日々勉強!結果に責任!」をモットーとする参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。
コロナ禍の対応において、国民からの関心と期待が高いワクチン接種に向けて、2月8日(月)自民党内で議論しました。
私は、事前にワクチン接種の主体となる地方公共団体の首長から課題や要望を聴きとり、そのことを会議で発言しました。
発言要旨は以下です。
①ワクチン提供やシステム等の情報を素早く的確に国から地方へ、そして国民に提供すること。
②優先接種の対象について、接種する高齢者等を送迎する関係者や接種会場で対応する市町村の職員にも拡大すること。
③ワクチン接種関連経費について、地方公共団体の要望にそって、国からの支援を確実にすること。
④電話等での相談体制を国と地方それぞれで設立して万全を期すこと。
そして、何といっても、今回のワクチンについての国民への正確な情報を提供することが必要となっています。
●今回のワクチンは今まで接種してきたワクチンとは違う
厚労労働省では、ワクチンについて、基本的な情報を提供しています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00222.html
私達は、ワクチンというと、年配の方であれば、子供の頃受けた水痘(みずほうそう)ワクチンやBCGワクチン(結核)、おたふくかぜワクチンを思い出します。それらは、生ワクチンと呼ばれ、病原性を弱めた病原体からできています。接種すると、その病気に自然にかかった場合とほぼ同じ免疫力がつくことが期待できます。一方で、副反応として、軽度で住むことが多いですが、その病気にかかったような症状が出ることがあります。
さらに、もう少し若い方であれば、四種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ)や二種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風)、日本脳炎ワクチン、インフルエンザワクチン、B型肝炎ワクチン、肺炎球菌ワクチン、ヒトパピローマウイルスワクチン(子宮頸がん)などを受けていると思います。それらは、不活化ワクチンや組換えタンパクワクチンと言い、感染力をなくした病原体や、病原体を構成するたんぱく質からできています。1回接種しただけでは必要な免疫を獲得・維持できないため、一般に複数回の接種が必要です。
今回の新型コロナウイルス感染症のためのワクチンは、上記のような従来の方法で製造しているものもありますが、我が国が契約している国民に接種しようとしている3社のワクチンは違います。まず先行して接種を予定している米国中心のファイザー社製や武田製薬が製造する米国モデル社製はメッセンジャーRNAワクチンと呼ばれ、英国のアストラゼネカ社製はウイルスベクターワクチンという新しい種類のワクチンです。どちらも病原性のあるウイルスを使わず、その遺伝情報を活用しているものです。ウイルスを構成するタンパク質の遺伝情報を投与し、その遺伝情報をもとに、体内でウイルスのタンパク質を作り、そのタンパク質に対する抗体が作られることで免疫を獲得します。遺伝情報を使うので素早く開発できて、病原性とは切り離されているために、安全性が高く、効果が高いと言われています。ただし、今まで一度も実用化されてきませんでした。
課題は、このワクチンに限らないことですが、一部副反応が報告されています。接種部位の痛みや、頭痛・倦怠感・筋肉痛等です。また、まれな頻度でアナフィラキシー(急性アレルギー反応)が発生したことが報告されています。もし、アナフィラキシーが起きたときには、接種会場や医療機関ですぐに治療を行うことにしています。海外では多くの諸国で新酒類のワクチンが接種されてきており、一部副反応が報告されていますが、全体としては安全性は問題がないようです。人種間の違いでの副反応が出ないかどうか、厚生労働省で確認中です。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00222.html#002
今後も、国民への情報を国と地方が連携しつつ、議論を行い、速やかに国民への情報提供とともに、ワクチン接種を実施したいと思います。