
[8日 ロイター] - ミャンマー各地で8日、先週の軍事クーデターに対する抗議活動が3日連続で行われ、目撃者によると、数千人が街頭デモに参加している。
最大都市ヤンゴンでは労働者や学生のほか、サフラン色の僧服をまとった僧侶の一団もデモに参加。色鮮やかな六色仏旗と、アウン・サン・スー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)のシンボルカラーである赤の旗を掲げ、スー・チー国家顧問らの解放や総選挙結果の尊重を求めて行進した。
南東部ダウェイと北部カチン州では、数千人がデモ行進に参加。参加者の多くは黒い服を着ている。
ミャンマーでは週末、ヤンゴンをはじめ各地で数万人が参加する抗議活動が行われた。抗議運動はこれまでのところ、武力弾圧があった1988年と2007年のデモとは異なり、大半が平和的に行われている。
週明けも抗議活動の継続が呼びかけられ、街頭での抗議デモのほか、医師や教員、公務員らによるストライキが始まっている。
1988年にアウン・サン・スー・チー氏と共に民主化運動を主導した民主活動家のミン・コー・ナイン氏は「全ての政府職員に、8日は出勤しないよう求める」とした。
ある活動家は、遮断されているフェイスブックにVPN(仮想私設網)を介して接続、平和的な抗議活動への参加を呼び掛けた。場所と時間は追って通知する、と投稿した。
国軍からのコメントは得られていない。国営テレビはデモに関する報道を行っていない。
当局は週末にインターネット接続を遮断したが、それがかえって反発を招く結果となり、現在は解除されている。