・【映像】新規感染者はなぜ減少?数字に踊らされない方法は?
ただ、東京都と神奈川県は保健所の業務ひっ迫を受け、感染経路や濃厚接触者の追跡に関する方針を変更。高齢者や基礎疾患がある人に絞るなど、調査の規模を縮小させていることもあり、新規感染者数の推移が感染状況を正しく反映しているのかを疑問視する声も上がっている。
日々刻々と変わるこれらの数字と報道に、私たちはどう向き合えばいいのだろうか。
身も蓋もないことを言ってしまえば、物事が3つ、4つの指標だけで100%理解できるという発想からは脱したほうがいい。そもそも、数字そのものにも曖昧な部分があり、ファクトの数字と、オピニオンの数字とがあると思う。例えば新規陽性率についても、その日の検査数をその日の感染者数で割っていいのかというと、すごく難しい」。
「発熱ですぐに騒ぐ人もそうでない人もいると思うが、移動平均で見てみると1月3日をピークに緩やかに減ってきていて、1カ月ほどかけて3分の1くらいにまでなっている。これは積極的疫学調査で追うのをやめたとしても、ここまでは減らないと思う。全体の傾向としては、市中感染が減ってきているという判断材料の一つになるのではないか」。