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フォロワー100万超えの謎アカウント「特務機関NERV」 気象庁も信頼する災害速報をつくった石巻出身青年 - 秦野 邦彦

 現実世界にも『エヴァンゲリオン』に登場する「特務機関NERV」の名前で活動中の集団が存在することをご存知だろうか。2010年に始めたツイッターアカウント(@UN_NERV)で防災情報など公共性の高いニュース速報を発信し、1月26日現在フォロワー数・110万人を誇る。

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「公認ですが非公式です」

“本アカウントはエヴァンゲリオン版権元のご理解とご協力により、公認ですが非公式です”と前置きのうえ運営するゲヒルン株式会社の代表取締役・石森大貴氏は現在30歳。20歳で情報セキュリティ会社を起業した氏は14歳の時に友達からTVシリーズのDVDを借りたことで本作に魅了される。

「中でも敵にハッキングされてしまう『使徒、侵入』という話が好きでした」

東日本大震災とリアル「ヤシマ作戦」

 社名のゲヒルンはNERVの前身となる組織から採った。趣味が高じ、先のアカウントで防災情報を発信し始めた1年後、東日本大震災が発生する。

「実家が宮城県石巻市の海岸から数百メートルの場所にあり、津波発生後は家族と一時連絡が取れなくなりました」

庵野監督との対面「特務機関NERVの石森くんです」

 そうした状況下でも節電を呼びかける「ヤシマ作戦」など不眠不休で防災情報を発信。一昨年に開始したスマートフォン用サービス「特務機関NERV防災アプリ」は非常時でも迅速に情報を取得できるよう広告を入れず、ユニバーサルデザインを心がけた。

「関係者の会食で偶然隣に座った庵野監督に『特務機関NERVの石森くんです』と紹介された時は、緊張のあまりおしぼりを渡すのが精一杯でした(笑)」

写真=鈴木七絵

(秦野 邦彦/週刊文春 2021年2月4日号)

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