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  • mkubo1

動きがとりにくい米国株式市場

今週の米国株は、非常に狭いレンジ内にとどまっています。
S&P500を見れば、日中のレンジを見れば、高値1419.70(木曜日)、安値1385.43(水曜日)で約2.4%のレンジです。 尻尾から頭でこれですから、実質、ほとんど動いていないと言っても良いでしょう。

というのも、「財政の崖」の問題が、どうにも、こうにも、重石になっているのです。 先日「誰でも分かる「財政の崖」の解決への道程」という内容で書いたのですが、例年ですが、この手の議論は、ギリギリまで、まとまらないと傾向にあるのです。

29日には、ガイトナー財務長官が1兆6000億ドルの増税をあらためて提案しています。 (根拠は、10年間で4兆ドルの財政赤字削減を達成するためのもの) さらに、500億ドルの景気刺激策のための財政支出と債務上限を一方的に引き上げる権限を求めています。 この債務上限の引き上げには、議会の承認が必要なのですが、議会の承認なしに、政府が債務上限を引き上げる権限がほしいということです。

これに対して、ベイナー下院議長は「真剣なものとは言えない」と批判していますね。 つまり、ほとんど協議は進んでいない、行き詰っているということです。 オバマ大統領は、交渉の長期化の可能性を警告しています。 とりあえず、「期限の迫っている中間所得者層向けの減税を即時延長して、それ以外は、時間をかけて話しましょうか」ということを言っていますね。

このように、両者とも、一歩も引かない構えですが、マーケットは、ぎりぎりになって合意が得られるという見方が支配的ですね。 今後、議論は、ますます、対決色が強くなるでしょうね。 最悪は、クリスマス前に合意すればいいので、まだ20日以上ありますからね。

ということで、株式マーケットも、「まあ、何とかなるだろう」と思っているので、売られることもなく、かといって、買われることもないのでしょうね。 基本的にコンセンサスは、(根拠はないのですが)何とかなるということで、いわゆる楽観論が多いですね。 そうは言っても、今後、さらに、対立が激化すれば、それなりに、売られるかと思いますが…

加えて、12月FOMCにも注目しなければなりません。 改善しない失業率に頭を悩めているようですが、基本路線は、インフレ懸念がない中で、引き続き米国債の購入を検討するということなのでしょう。 ただ、ダドリーNY連銀総裁は「金融政策は米経済を苦しませるすべての原因への万能薬ではない」と言っていますので…

ますます、政策待ちですから、マーケットは動きにくいですね。 ボラティリティ(VIX)も、直近の安値ですからね~。

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