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中国人は中国共産党を恐れているか?

 昨日書いた中国の男女差別と、男女が結婚生活で恐れることの違い」ですが、有り難いことにBLOGOSに転載していただき、以下のような3つのコメントをいただきました。

 すごいですね。 何がすごいかって、検閲がはびこる中国のネットで「あなたは何を最も恐れますか?」という質問に対する答えを何の疑いもせずに真に受けてるところです。

 「共産党」などと答えたら、行方不明になるんでしょうね。しばらくしたら首なしで見つかるとか、メキシコみたい。

 もしかして何か隠語があるかもしれませんね。
 「結婚」が「共産党」の隠語だったりすると、もう男性はあまり共産党に恐れを抱かなくなっており、すでに晩年のソ連のような様相になっているのかも、、なわけないか・・
 関係ないですが、記事の最後の「明言」は「名言」かと思うのですが、そうだとすると、とんだ「迷・・・ やめときます。

 普段からBLOGOS及びこちらではいろいろなコメントをいただいており、大変感謝しております。

1 1つめのコメントについて

 順番にいきますが、以前書いたとおり(日本は国際的に孤立し、経済的にも終わり?)、中国のマスコミは中国共産党の宣伝機関です。そのため、基本的に自国に都合の良いことしか書かれておりません。

 「検閲がはびこる」とありますが、中国の様な国を研究するにあたって、何がNGかというのは逆に極めて重要なことです。例えば、外国の記事を中国語に「翻訳」して紹介する場合も何が削除されているかを見ていけば、中国当局は何について都合が悪いと考えているかがわかります(『環球網』の翻訳記事から見える中国の文化管理強化の意図)。

 たまに、中国やロシア、北朝鮮といった国では情報が制限されているし、情報が偏っているので、そうした国に対する研究はできないと考えておられる方がいます。また、真偽の程を確かめられないことを良いことに、いろいろ好き勝手なことを言っておられる方もおります。

 しかし、比較していけば削除されたところや、改変されたところがわかりますし、報道された政治家の発言もフォローしていけば、人となりがそれなりにわかってくるような気がします。もちろん、情報が制限されているので、読み違いも往々にしてあるのが情けないところですが・・・

 それに中国の場合基本的に「検閲」というか表現の自由が制限されるのは、政治分野が殆どです。そのため、こうした政府批判とは結びつかないネットの調査が何か制限されるということはないと思って大丈夫かと思います。

2 2つめのコメントについて

 次に2つめの中国人が「共産党」を恐れているかどうかですが、私の感想から言えば恐れてはいないと考えます。確かに中国共産党はロクでもない党で、いろいろな制限を課してきますが、基本的に何もしない国民をどうこうするということはありません。

 中国人も普段生活している時、考えているのは仕事だったり、恋人のことだったりするわけで、これに共産党が関与してくることは基本的にありません。共産党が出てくるのは共産党を批判された場合で、批判させしなければ何もされることは無いと思って良いので、恐れる人はあまりいないと考えます。

 恐れてはいないけれどもこうした調査に「共産党」と書き込めば、「馬鹿」と見なされるのが中国の現実です。下手に「敏感」な問題に関われば、どのような結果が来るか皆分かっています。仕事や学業の面で多大な不利益を被ることになるので、極力政治ネタを避けようとします。

 ただ、これも結構誤解している人が多いようですが、新聞記事は中国礼賛ですが、普通の中国人はそのようなことは考えておりません。汚職も酷いし、貧富の格差も酷いなど、平気で自国批判をします。つまり公の場でそうした話をしなければ良いだけの話です。

 それに批判が全くできないわけでなく、一般論としてなら話をすることが可能な場合もあります。個別具体的な話(例えば○○市の市長がこうした変なことをしたなどと批判すること)はありえませんが、官僚の汚職問題の深刻さは中国共産党も認めており、発表された数字などを使うことは問題ありません。

 ただ、これもどこまでが良く、どこからが悪いかとなると、はっきりしないことが多いので、避ける傾向があります。そのため、こうした自己検閲が働くかもしれませんが、元々今回は、政治とは全く関係ない調査なので、働いたとしてもあまり問題はないかと考えております。

 念のため申し上げておきますが、私はこうした一党独裁体制を良しとしているわけではありませんし、擁護するつもりも微塵のかけらもありません。

3 3つめのコメントについて

 3つめの指摘に関連してですが、どうも私のことを中国人と思っている方がいるようです。おそらく誤字、脱字が多いためにそのように思われる方もいるのでしょうが、私は日本人で、中国に留学経験があり(留学時代の思い出)、国際政治(日中関係)を専門にしているに過ぎません。

 言い訳をするつもりはありませんが、1日1エントリーを目標にしていると結構時間的にきついことがあり、焦ってロクに確認もしないであげてしまうために起こる話で、これについては、全くもって弁解の余地はありません。

 ただ、これに関連して思うのは、日本人も中国人も日本人が中国語を話せる人がいるはずがないという先入観が強いことで、私の下手な日本人独特の発音は慣れればすぐに日本人とわかる程度のものですが、普通の中国人はそうした先入観を持っているので、酷い方言くらいの認識の様です。

 一度などは「日本から来た」と言っても、「華僑だろう」と言われる始末でした。斯様に、先入観とはおそろしいもので、中国だから全てがダメと思ったり、検閲されているから全て信用できないという発想も如何なものかと思った次第です。

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