
[香港/上海 3日 ロイター] - 中国の電子商取引大手アリババ・グループはドル建て債の発行で最大50億ドルを調達する計画。ロイターが3日入手したタームシートで明らかになった。
関係筋によると、4日に手続きを開始し、同日中に発行条件が決まる見通し。
アリババの創業者、馬雲(ジャック・マー)氏は昨年10月、中国の規制制度を批判。規制当局はアリババへの監視を強化している。今回の起債は、アリババに対する投資家心理を垣間見る機会となる。
リフィニティブによると、アリババが海外市場で起債するのは3回目。2014年にドル建て債80億ドル、2017年に70億ドルを発行している。
今回発行する社債の年限は様々で、最大40年。2041年満期のサステナビリティー債も起債する。
共同ブックランナーは、シティグループ、クレディ・スイス、モルガン・スタンレー、JPモルガン、中国国際金融。
アリババは、起債で調達した資金の一部を「グリーンビルディング、新型コロナウイルス対策、再生可能エネルギー、循環経済・設計」に関連するプロジェクトに充てるとしている。