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参議院の議席を国民にお返ししました。

11月30日、本日午後2時30分、5年4カ月前、国民からお預かりした、参議院議員の議席を、国民にお返ししました。

振り返れば参議院で議員として過ごした5年間は、文字通り、無我夢中の日々だった。
自身が作成した議員立法を3本、院に提出し、質疑に対する答弁を行わせて貰ったり、また、参議院で議論される全ての法律の取り回しや、本会議の持ち方を決定する議院運営委員会の理事をさせて頂いたり、国会対策では副委員長を任せて頂き、党と党との、場面場面の対応を身体で学ぶ事ができた。
東日本大震災発生後は朝8時から夜まで、びっちり国会対策室に張り付き、法案の取り扱いや調整に汗をかいた。
議員のパソコンが外国からのサーバー攻撃を受け、情報が流出した事件の対応も最前線でさせて頂いた。
文教科学委員会、予算委員会、決算委員会においては常に質問の機会を頂き、教育の闇を改めて国民に示し、正常化に向けた議論をリードさせて頂いた。
党務においても、一期生であるにも関わらず、文部科学部会長、そして影の内閣の文部科学大臣を拝命し、自民党の文部科学政策の中心になって働かせて貰った。
その全ては、参議院議員として、議席を預からせて頂いたからできた事。
同僚、諸先輩にも本当に可愛がって頂き、生涯忘れる事のない、濃密な時間を過ごす事ができたことに、心から感謝している。

そして、今日、そのかけがえなき時間に、ピリオドを打たせて頂いた。

衆議院で過半数を取らない限り、政権は奪還できない。
日教組に支えられている民主党政権が続く限り、教育再生は出来ない。
だからこそ、自らが当事者となり、失ってしまった衆議院の議席を奪還するため戦うことを私は決意した。
神奈川16区の方々と共に生きていこうと決意し、自宅も購入し、受け入れて頂いた。
総選挙は、12月4日公示、12月16日に投開票。
まさに、日本の未来を賭けた戦いが今、始まろうとしている。

本来ならば、参議院議員としての身分を最後まで保持し、公示により、自動失職する方が得策である。相手候補が、解散により『前職』となった中で、現職の国会議員として公示の日を迎える事が出来る。
事実、参議院から衆議院に鞍替え出馬する11人のうち、自民党の私と、同志である岸信夫氏以外の9人は、自動失職を選択した。
しかし、我々は、どうしてもそれができなかった。
12月1日時点で参議院としての身分を保持したなら、12月分の歳費(在籍日数分)、そして期末手当(ボーナス)満額、更には100万円の文通費と呼ばれる領収書の要らないお金が支給される事になる。
それだけではない。
政策秘書、公設第一秘書、第二秘書の12月分の給与満額及び、期末手当満額が参議院から支給される事になる。トータルしたら、莫大な額である。
国会も閉じており、参議院議員としての仕事をしていないのに、それが国民の血税から支給されるのだ。
それを辞退する為に、我々は、本日、11月30日をもって、愛着ある参議院議員を辞すことを決意した。

確かに選挙は莫大なお金がかかる。
一円でも多い方が助かるのは当たり前のこと。
しかし、国民に負担をお願いする決断が先般の国会でなされた今、我々が現行法の中で精一杯の、自ら身を切る決断をする事は、当然の責任だ。

みんなの党会派所属に所属しながら、日本維新の会から立候補する議員たち、与党民主党議員、国民の生活が第一らの議員は、国会の議論において『自ら身を切る改革を!』繰り返し吹聴してきたが、しかしその正体は、ギリギリまで参議院議員を続け、貰えるものはしっかり貰っておこう、という態度で選挙に臨むようだ。
彼らは国民に、有権者に、この矛盾をどのように説明するというのだろうか。

更に、野田内閣は11月16日に衆議院を解散したが、これにも、巧妙に『ある事実』が隠されている。

『国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律』では、11月16日~11月30日に辞職、退職した場合、なんと『翌月』、12月に、それぞれの元衆議院議員に満額の『期末手当』が支給されることになっている。例え落選しても、だ。
もし、解散が15日なら、支給される事のなかった血税。
衆議院議員480人、期末手当は1人232万6612円、トータル11億1444万7148円の税金が、16日解散によって支給されるのだ。

総理、そして民主党の議員は演説や会見で今も、ちゃっかりと身を切る改革を訴えているが、実際には、法律上、支給されるギリギリの時期に解散をする事によって、11億以上の税金を、選挙を前にした元国会議員にばら撒いたのだ。

繰り返すが、現行法上でも、議員自らが、身を切る事はできたのだ。
それは財政危機の今、国民に負担を強いるか、強いないか、を議論する以前に、国民の代表者たる為政者の責任だと我々は思い、11月末日を持って参議院議員を辞した。

厳しい戦いが待っている。
選挙用の詭弁ではなく、堂々たる正論を掲げて、戦う決意だ。

参議院議員の皆さん、参議院事務局の皆さん、今日まで、本当に、有難うございました。

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