自民党は、昨日1日、新型コロナウイルス緊急事態宣言中に、深夜、東京銀座のクラブで飲食した松本純元国家公安委員長(70)、田野瀬太道文部科学副大臣(46)、大塚高司衆院議員運営委員会理事(56)を離党勧告処分とし、3氏は離党しました。
菅首相は、田野瀬氏を更迭しました。また、同様に銀座クラブを訪問し、資金管理団体がキャバクラなどでの飲食代を支出していたことも発覚した公明党の遠山道彦衆院議員(51)は、辞職願を衆院に提出し、本会議で許可されました。
これだけ、緊急事態宣言下で、国民が苦しい思いをしながら外出を自粛し、商売が成り立つかギリギリの生活をしている中で、言語同断の行動だと思います。全員、議員辞職しすべきでしょう。そして、松本氏は、当初1人でクラブを訪れたと説明していましたが、虚偽で、田野瀬、大塚両氏と女性2人と一緒だったことが判明しました。
以前にも指摘しましたが、特に与党議員は、社会人になってすぐに議員になった(地方議員も含めて)人や世襲の人が多く、社会常識を知らない人がいるのかと思います。また、国会と議員宿舎の永田町だけで生活していて、普通に暮らしている人の感覚から遠いということも、あるのでしょう。(私は、議員の間も、電車を乗り継いで国会に通っていましたが。)
特に、現在のコロナ禍の緊急事態の中で、このような振る舞いをする議員がいることによって、政府を信用できない人が増えると、コロナを抑えることにも影響が出かねません。もちろん代議制民主主義にとっても、危機です。政府与党には、危機意識をもって、対応してもらいたいものです。
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- 2021年02月02日 17:07
自民松本氏など3人離党 公明遠山氏辞職
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