
[東京 2日 ロイター] - 2日午前の東京株式市場で、日経平均は続伸。前営業日比285円15銭高の2万8376円20銭で午前の取引を終えた。前日の米国株式市場で主要3指数が前週の大幅安から反発した流れを引き継ぎ、日経平均も朝方から堅調にスタート。一時、マイナス圏に沈む場面もあったが、その後は騰勢を強め上げ幅が拡大した。円安も支援材料となり、主力株や半導体関連株を中心に買いが先行した。
TOPIXは0.96%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆2449億円。東証33業種中、証券業、医薬品、電気・ガス業の3業種以外は値上がり。非鉄金属、鉄鋼、鉱業、輸送用機器などが値上がり率上位に入った。
市場からは、「投資家の不安心理を示すVIX指数が低下したほか、円安も支援材料となりきょうはプラス圏で堅調に推移するのではないか」(野村証券のエクイティ・マーケット・ストラテジスト、澤田麻希氏)との見方が出ている。
ただ、日経平均は先週末に大幅下落したことを受け、「目先としては、2万8500円近辺になると利益確定売りが先行し、上値の重い相場展開が続くとみられる」(国内証券)との指摘も聞かれた。
個別では、資生堂が大幅続伸し6%超高で推移。東証1部の値上がり率上位に入った。1日、2020年12月期連結業績予想を上方修正し、純損益を120億円の赤字(従来は300億円の赤字)、営業損益を150億円の黒字(同100億円の赤字)に見直したと発表したことが好感された。
その他、アドバンテスト、東京エレクトロンなど半導体関連株がしっかり。
東証1部の騰落数は、値上がり1708銘柄に対し、値下がりが銘410柄、変わらずが72銘柄だった。