
[フランクフルト 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が過去2カ月間にイタリア国債の買い入れを増加させなかったことが1日、ECBが発表した統計で明らかになった。
イタリアはこのところの政治不安で国債利回りが上昇し、市場ではECBが支援に向けイタリア国債の買い入れを加速させている可能性があるとの見方も出ていた。
ECBは昨年12月と今年1月、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の下で181億ユーロ、通常の買い入れ策の下で30億ユーロのイタリア国債を買い入れた。
ロイターの集計によると、キャピタルキー(加盟国の出資比率に応じた買い入れ割り当て)規定に基づく買い入れ枠を約15億ユーロ下回った。