こんなツイートをしました。
コロナの感染力(ウイルス株の感染力、環境要因:温度、湿度、密度、季節、環境要因等)
— 血液内科医 中村 幸嗣 (@yukitsugu1963) January 25, 2021
人間の感染防御力(免疫力、環境、マスク、換気、消毒、行動等)
この違いで感染者は増減する
冬になると感染力は増加、感染防御力は低下する
そこに食事の対応含めて行動変容要素を変えたから今減少
そう単純に表すとコロナに感染するかどうかはコロナの感染力と人間の防御力の比較で決まります。
1 コロナウイルスの感染力
1)ウイルス自身の力 株の違い 人への感染効率
2)感染形式 飛沫 接触 空気(特殊条件下(3密))
3)感染後の特徴(無症候性伝播、IFNの抑制等)
4)環境要因
5)その他
2 人間の防御力
1)いわゆる免疫 年齢 遺伝子 自然免疫 獲得免疫
2)マスク 手洗い といった接触感染予防
3)3密回避という空気感染予防
4)社会的インフラ等による感染予防
5)その他
この合算の比較で1が勝てば感染、2が勝てば感染しないというとても単純なことがウイルスとの戦いの原理です。
今回第3波が起きたのは冬というウイルスの生存に適した環境の変化のため、宴会が多くなるという感染効率の増強のため、寒くなり乾燥することでの粘膜局所の個々の免疫の低下とかが絡み合って、春、夏、秋までの人間の防御力をウイルスの感染力が大きく上回ったためです。
そして緊急事態宣言。社会的な防御力を高まったことで個人の感染者が少なくなっているのが今の状況です。
今後暖かくなったら、そしてワクチンがうたれたら、どんどん防御力が上がっていきます。イスラエルのワクチン報道を考えると期待しかありません。(ただロックダウンの状況とか細かな部分の解析は必要ですが)
それでもワクチンもまたみずものです。コロナが出たばかりの時と同じようなもので恐れすぎても期待しすぎてもいけません。ワクチンの重症化予防、発症予防はほぼ間違いないですが、完全に感染予防の証明はそれこそあと一年ぐらいかかるでしょう。だからこそですが、ワクチンをうってもまだ宴会でのどんちゃんOKとはなりません。マスク、手洗い、3密予防はしばらく続きます。
あのコロナ専門でやっていた病院の院長が感染を告白されました。このように日本の中でしっかり対策していた専門家ですら院内感染するコロナウイルス。これからもみんなが協力していかなければいけないのです。
昨日のクローズアップ現代で、ANAの健保連を例にして経済がダメだと医療も崩壊というテーマで番組が放送されていました。今までの日本の医療が今後も普通のものであり続けるために、医療崩壊を防ぐために国民全体の協力が必要なんです。