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「OECD 経済見通し」 Economic Outlook No.92 を読む

昨日、経済協力開発機構 (OECD) から「OECD 経済見通し」Economic Outlook No.92 が発表されています。我が国の来年2013年の成長率見通しは5月時点の+1.5%から+0.7%に引き下げられました。もっとも、日本だけでなく、米国も+2.6%から+2.0%へ、欧州にいたっては+0.9%から▲0.1%のマイナス成長に、それぞれ下方修正されています。

今夜のエントリーでは、プレスへのプレゼン資料から何枚かスライドを画像として取り出し、簡単に紹介したいと思います。まず、pp.2-3 の The outlook と Projections - OECD Big 3 は以下の通りです。クリックするとリポートの p.6 Summary of projections だけを抽出した pdf ファイルが別タブで開くようになっています。当然ながら、より詳細な見通しが示されています。

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下のパネルの折れ線グラフの四半期見通しで、緑色の日本の2014年4-6月期の成長率が大きく落ち込んでいるのは、言わずと知れた消費税率の引上げに起因します。さらに、下のテーブルは今回11月の成長率見通しと前回5月時点を比較したものです。初出の中国は比較のしようがありませんが、米欧日についてはカッコ内が5月時点の見通しです。2012-13年でみごとにすべて下方修正されています。

 201220132014
United States+2.2
(+2.4)
+2.0
(+2.6)
+2.8
 
Euro Area-0.4
(-0.1)
-0.1
(+0.9)
+1.3
 
Japan+1.6
(+2.0)
+0.7
(+1.5)
+0.8
 
Total OECD+1.4
(+1.6)
+1.4
(+2.2)
+2.3
 
China+7.8
(n.a.)
+8.5
(n.a.)
+8.9
 

上のテーブルにOECDに加盟していない中国が入っているように、今回の「OECD 経済見通し」のひとつの特徴として、新興国の経済見通しを明らかにした点が上げられます。ということで、プレスへのプレゼン資料から p.4 Projections - EMEs を引用すると以下の通りです。新興諸国の代表として、中国、インド、インドネシア、ロシアが取り上げられています。いずれの新興国もOECD加盟国の平均よりも高成長と見込まれています。

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次に、この見通しに対するダウンサイド・リスクを5点上げています。プレスへのプレゼン資料から p.6 Downside risks to the outlook を引用すると以下の通りです。

  • Euro area crisis is the largest downside risk
  • Excessive budgetary tightening in the United States (the "fiscal"cliff")
  • Geopolitical risk to oil prices
  • High unemployment undermining confidence
  • EMEs transition to domestic sources of growth

実は、まだリポートを読みこなしていないので、最後のポイントは私にもやや不明なんですが、アジア開発銀行 (ADB) が指摘している「中所得国の罠」Middle Income Trap なんだろうかと想像しています。自信はありません。また、米国の「財政の崖」が政治的に回避されつつある一方で、何といっても、最大のダウンサイド・リスクはユーロ圏諸国のソブリン危機の深化であることは衆目の一致するところです。ということで、その影響を盛り込んだ見通しが下の通りです。プレスへのプレゼン資料から p.18 Downside risks from intensification of euro area crisis を引用すると以下の通りです。

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プレスへのプレゼン資料からの引用は最後になりますが、11月13日付けのエントリー「OECDの超長期経済見通し Looking to 2060 を読む」でもお示しした長期のGDPシェアの推移について p.25 Long-term shift in the composition of global GDP を引用すると以下の通りです。我が国が徐々に世界経済でのプレゼンスを縮小して行くのは大方のコンセンサスかもしれません。

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最後に、OECDの国別見通しのサイトから我が国の経済見通しの総括表を引用すると以下の通りです。

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先ほどのダウンサイド・リスクの最後の項目ではありませんが、何せ200ページを大幅に超える英文リポートですので、十分には読みこなしておらず、今夜は事情により少し遅くなったこともあり、図表の引用以外はかなり簡略かつ散漫な記事になり反省しています。

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