地域の医療はその地域の大きな病院が主たる役割を担っています。それゆえその病院の長が地域医療にしっかりした理解があればその地域の医療はこのギリギリの状態でもある程度の質が担保されます。(松本モデル)
しかし中核となる病院がこの有事の時に臨機応変に対応しなければ、当然地域医療は崩壊し自衛隊派遣なんてことが起きるわけです。
>旭川医科大学病院は同大学のトップに足かけ15年も居座り続ける吉田学長に支配されています
>大学の4人の理事や数名の事務方、そして病院の顧問弁護士。殆どが“吉田学長派”とされる人間です。病院長が部屋に入るといきなり、『あなたの解任に関する協議を始めます』と言われた。理由は学内の会議の内容を漏洩したことや報道に訴えて世間を騒がせたことなどで、古川病院長は強く拒否しました。しかし一方的に議論が進められ、最終的には解任ではなく『辞任勧奨』となった。加えて1週間の謹慎も言い渡されたのです」
>謹慎後、古川病院長は辞任勧奨を拒否。すると病院長の「解任」を通告されたという。以前の記事で
>>3. 旭川医大病院についてと書かせていただいてます。そうコロナ患者を受け入れないのは民間病院の利益優先、そしてコロナ以外の医療のための行動で、それは法的には違反ではありません。ただ本当にそれを推し進めるのならば地域のための社会貢献という倫理をある程度捨てなければいけず、そしてその行動を正当化するためにもっと強い何か働きかけや秘密管理が必要だったのでしょう。
>これは常勤ではなく非常勤医師なので撤収は致し方ない部分があります。だって旭川医大に感染拡げたらさらに悲惨なことになりますからね。
そうたった数人の自衛官派遣で14日で落ち着くことを、市の中核病院であった旭川医大はやろうとしなかった。民間のため社会的責任を履行せず、コロナ受け入れをやろうとした院長を説得できず首にしたというパワハラ行為を、理事、弁護士含めてみんなが承認したという病院組織の常識のなさ、酷さです。
読売新聞からです。
>萩生田文部科学相は26日の閣議後記者会見で、古川氏の院長解任について、「道民や患者に不安を与える。学内できちんと整理してもらいたい」とし、吉田学長の吉田病院に関する発言については「事実関係の確認を進めていきたい」と述べた。今コロナ患者を受け入れていない全ての民間病院を批判することはできません。であるのならばこの旭川医大の報道は、内部問題を中で解決できなかった出来の悪い組織を作り上げた学長たちの問題で、医療崩壊の一因ではあったと思いますが、少し別の問題と感じます。学長の人事問題も今後行われるとのこと。卒業生や学生のためにもしっかりとした対応が望ましいと思われます。
個人的には有事の時の医療体制を作れていなかった政治の問題が正直一番だと思っています。その中で医療が弱い地域にちゃんとしたリーダーがいないとこうなるという典型です。(東京では慈恵医大含めたくさん受け入れていないところがあるから目立たない?)