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民主党でも自民党でも通用する者たち

 少し前の記事にこういう記事があった。

 森本防衛大臣が11月22日の記者会見で集団的自衛権の行使を可能にするとした安倍自民党の政権公約について歓迎する意向を述べたという記事だ(11月23日読売)。

 本来ならば自民党政権下で防衛大臣になりたかったに違いない森本氏が民主党政権が終わりと見て自民党に秋波を送っているように見える。

 しかし別の見方をすれば森本氏を防衛大臣につけた野田首相の考えそのものが自民党の考えと変わらないとうことだ。

 だからこの発言も何のお咎めもなしにやり過ごされた。

 森本氏は民主党でも自民党でも通用する者だ。

 それに違和感を抱かない野田民主党は安倍自民党と日米同盟重視で同じだ。

 この事を見事に象徴する人事が最近発表された。

 それは11月27日に野田民主党政権の閣議で決定された「社会保障制度改革国民会議」の委員15名の人事だ。

 この顔ぶれの一人一人の政治的信条を私は知らない。

 しかし彼らは野田民主党政権によって任命された者たちだ。

 そして間もなく野田民主党政権は終わる。

 このまま行けば安部自民党政権が比較第一党となるのは間違いないだろう。単独政権は難しいとしても自民党を軸とした連立政権となる。

 国民会議の初会合は11月30日に開かれるらしいが、その後は総選挙に突入する。

 初会合をして用済みになるとでもいうのだろうか。

 そうではないだろう。

 自民党連立政権となっても継続されるだろう。

 国民会議は自公民3党の公約だった。それを承知の上の人事でありそれを受け入れた15人の委員もそれを前提に喜んで委員を受け入れたのだ。

 彼らは民主党政権でも自民党政権でも通用する者たちだということだ。

 それを許す野田民主党は総選挙に向けて安倍自民党と激しく対立しているように振る舞っている。

 これは茶番ではないか。

 今度の選挙は自公民大連立に対する対抗軸の選択にならなければ嘘だ。

 民主党でも自民党でも通用する様な者が決して委員に選ばれることのないような政権ができるかどうかの選挙でなくてはならない。

 それがまだ見えない。

 選挙の後も政策は心踊る変化はないだろう。

 変わるのは総理の顔と閣僚だ。

 変わらないのはそんな総理と閣僚が官僚と一緒になってこの国を支配し続けるこれまでの政治システムである。

 そんな政治こそ変えなくてはならない。

 たとえ今度の選挙でそれが無理としても、その胎動を感じる選挙になる事を期待する。

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