
アマゾン・フレッシュはアマゾン傘下のホールフーズ・マーケットとは別事業のコンベンショナル食品スーパー。
ホールフーズが扱わない一般的な食品を扱い、ハイテクショッピングカートで利便性を向上しながらボピスなどのオムニチャネルに対応する。
アマゾンは14日、ロサンゼルス郊外のウィッティア地区にアマゾン・フレッシュ6店目をオープンし、21日にはロサンゼルス市内となるラデーラ・ハイツ地区に7店舗目をオープンした。
さらに28日にはイリノイ州でシカゴ郊外のシャンバーグ地区に8店舗目をオープンすることを発表した。今月だけで3店舗を新規出店することになるのだ。
アマゾン・フレッシュ・ラデーラ・ハイツ店はロサンゼルス国際空港から3.2マイル(約5キロメートル)北東にあり、車で10分弱の距離にある。
南カリフォルニアでは6号店目となるラデーラ・ハイツ店(6855 S La Cienega Blvd, Los Angeles, CA 90045)はロサンゼルス・ダウンタウンからも20分程度の近い距離だ。
30,000平方フィート(約840坪)のアマゾン・フレッシュ・ラデーラ・ハイツ店は「ザ・インターチェンジ・アット・ラ・シエネガ(The Interchange at La Cienega)」ショッピングセンター内にあり、オフプライスチェーンのマーシャルズやファーストフードチェーンのチックフィレやバーガーキング、KFCと同じ敷地を共有している。
この近くには車で2分程度(0.3マイル:約400メートル)のところにラルフスがある。スマート&ファイナルも1分と近距離にある。車で東に4分程度(0.9マイル:約1.4キロメートル)の場所にもラルフスが出店している。
一方、木曜日にシャンバーグ地区にオープンするアマゾン・フレッシュはシカゴ・ダウンタウンから北西30マイル(約48キロメートル)の場所になる。
シカゴではネイパービル店についで2号店目となるアマゾン・フレッシュ・シャンバーク店はベビーザらスの跡地(16 A East Golf Road, Schaumburg, IL 60173)に出店するのだ。
「シャンバーグ・コーナーズ(Schaumburg Corners)」に出店する45,000平方フィート(約1,260坪)のアマゾン・フレッシュはオフィス用品チェーンのオフィス・デポやペットサプラチェーンのペトコと共有しているだけでなく、アジア系スーパーのHマートと敷地をシェアすることになる。
賃貸面積が10万平方フィートもないネイバーフッド・ショッピングセンターに2つの食品スーパーが共存するというも珍しい。アマゾン・フレッシュがネットスーパーを軸を出店していることも要因となるのだ。
アマゾンは昨年9月、南カリフォルニアのウッドランドヒルズ地区に1号店を一般公開し、10月22日にはロサンゼルス郊外のアーバイン地区に2号店をオープンした。
11月12日にはロサンゼルス郊外のノースリッジ地区に3号店、19日にはロサンゼルス近郊のノースハリウッド地区に4号店をオープンしたのだ。
12月10日にはカリフォルニア以外で初となる、ネイパービル地区に5号店目をオープンしている。
アマゾン・フレッシュはロサンゼルス郊外だけでもロングビーチやラバーン、フラートン、サウザンド・オークスに出店が計画され、シカゴ郊外のオークローン(4031 95th St Oak Lawn, IL 60453)もオープン間近と記述されている。
1号店オープンから半年程度でアマゾン・フレッシュは来月中にも10店舗目をオープンするのだ。
トップ画像:アマゾン・フレッシュ・ウィッテア店。後藤は平日の午前中に視察(買い物)をしたのだが、欠品の多さで買えないものもあった。多くのプライム会員がネットスーパーを利用しているからだ。アマゾン・フレッシュがいかに集客に苦労しているのかを下にアップした店内画像等を参考にみてもらいたい。





⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ついにウチの近くにもアマゾン・フレッシュがオープンしました。ラデーラ・ハイツ店はウチからドア・ツー・ドアで20分程度。後藤は先週、ウィッティア店を視察したばかりです。といってもしっかり買い物(5ドルオフのクーポンを使って25品目で25.43ドル)をしていたので再び10ドルオフのクーポンを頂きました。1月末までの有効なので近々、ラデーラ・ハイツ店にも行って買い物してみたいと思います。で、アマゾン・フレッシュを視察(買い物)するたびに欠品が気になってしょうがありません。
実際、後藤が購入を予定していた商品がないこともしばしば。ウィッティア店では隣のトレーダージョーズでヨーグルトなどを購入しました。平日の午前中にもかかわらず、空っぽとなった棚をよく見かけます。同時にピッカーがどの通路にもいてピッキング作業をしています。近くの競合スーパーの店長が視察に来たら笑います。競合店のラルフスにはこの道20年以上となる店長が多いと思いますが、彼らは欠品の多さに呆れるはず。
2,000〜3,000円の買い物で1,000円引きのクーポンがもらえるのは実店舗への集客が苦戦しているからです。その原因は欠品が多いから。見方を変えればネットスーパーがそれだけ盛況といえますが...