緊急事態宣言のおかげで感染者数の拡大は止まったものの、残念ながら緊急事態宣言の延長は避けられない見通しだ。
なぜなら感染者数のピークからおよそ3週間後に重症者数のピークが来るからだ。
私たちは日々連呼される感染者数に一喜一憂させられている。
しかしコロナがやっかいなのは感染者数のピークと重症者数のピークに2〜3週間のタイムラグがあること。
つまり感染者数がこれからどんどん減ったとしても医療が大変なのはその2〜3週間後。
「なぜ感染者数が減っているのに緊急事態宣言解除できないんだ!」とわめいたところで重症者数のピークはその2〜3週間後にやってくるから宣言解除は1ヶ月でほぼ不可能ではないか。
これは春の緊急事態宣言時の推移をみるとよくわかる。
グラフの通り感染者数のピークは4/10で708人。緊急事態宣言の効果がありその後はどんどん感染者数は減っている。

*厚生労働省のデータよりグラフ作成
しかし重症者はその後どんどん増えていき一番のピークは4/30で328人。
感染者数のピークの20日後に重症者数がピークになっているのだ。
このためどれだけ感染者数が減っても重症者数が多いため解除ができず、5/6予定だったが延期され5/25に延びてしまった。
では今回はどうだろう。
感染者のピークは1/8で7844人。その後は緊急事態宣言のおかげか徐々に下がりつつある。
しかし重症者は減る傾向にはなく1000人を超える重症者がいる。
春の緊急事態宣言時のように推移するのであれば重症者はまだまだ増え、3週間後の1/29あたりがピークになるのではないか。
解除予定の2/7の約1週間前時点で重症者数がピークであれば当然解除は難しく春の緊急事態宣言と同じように3週間程度延長される可能性が高い。
ちなみに春の場合重症者数のピークである4/30の数字の半分になったのが約3週間後の5/21のことだ。
ピークから半減させるまで3週間あまりもかかるのであれば解除は難しいのではないか。
もちろん重症者が減らなくても政治的判断で2/7に予定通り解除するという選択をする可能性も
あるかもしれない。
ただその場合の懸念点は解除すればまた感染者が増えてしまうため、しばらくたってからまた再度、緊急事態宣言を出さなければならない可能性が高い。
もちろん2〜3週間延期されたからといってそれでもう終わりとは限らない。
宣言が延長され2/21または2/28に解除になったとしても、3月は異動や進学や春休みや送別会や卒業式などもあり、そこで感染が増えればまたしても去年と同じように4月から5月のGW明けまで再び宣言が出されないとも限らない。
未だ冬のコロナを楽観視し予定通り解除されるつもりで予定を立てている人がいるが、上記のような状況を考えた上で極力、GWまではリアルな予定は入れずオンラインなり在宅なりで済むようにしておいた方が無難。
また3月にはオリンピックの開催可否も判断されることになるだろうが開催されるかどうかによっても政府や首都圏の緊急事態宣言の対応が大きく変わってくる。
みなさんもさすがに忘れてはいないと思うが、2020年は政府も東京都も3月中旬まで開催すると言い張っていたのに開催が延期となった途端感染対策に本腰を入れ始めた。
配慮や遠慮がいらなくなったのであろう。
オリンピックがどうなるかでも緊急事態宣言の発令判断が大きく変わる可能性があるので注意が必要。
動けるのは6月から10月まで。ただしオリンピックが開催されると海外からウイルス輸入しまくり夏も騒ぎになる可能性もある。
そしてスペイン風邪に照らし合わせれば、今年の冬にもう一回ピークが来る可能性もある。
そこはワクチン接種との兼ね合いになるが、日本はワクチンについては大きく遅れており、かつワクチンのネガティブキャンペーンをマスコミが行っているため、接種率が低ければ感染拡大再発のリスクになりかねない。
コロナに仕事や活動を振り回されないために最悪のシナリオを考えた上で行動しないと
「解除されると思ったのに仕事がなくなった」
「赤字になった」なんてことになりかねないので注意したい。
*私は今年のリアルの予定は完全白紙。なぜなら2020年春に学んだから。もうコロナで振り回されたくない。
今はオンラインセミナー(ネット発信戦略セミナー6000円と電子書籍出版&活用セミナー5000円の講義データ販売)と在宅でできること(電子書籍の制作販売)に集中して仕事をしています。
コロナで振り回される可能性がある時期にリアルで何か予定を入れるのはあらゆる意味でリスクすぎる。