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NY市場サマリー(22日)ダウ・S&P反落、ドルは4日ぶり上昇

[22日 ロイター] - <為替> 4日ぶりにドルが上昇した。海外の経済指標が軟調だったことでリスク選好度が低下し、安全通貨としてのドルに買いが入った。

主要通貨に対するドル指数は21日まで3日続落。バイデン新政権の財政刺激策への期待からリスク選好度が上昇し、リスク通貨と見なされるオーストラリアドルやニュージーランドドルなどが買われた一方、安全通貨としてのドルに売りが出ていた。

ただ、市場心理が転換したことでこうしたトレンドも一服。主要6通貨に対するドル指数は0.1%高の90.209。ただ週間では昨年12月半ば以来の大幅下落となった。

クラリティーFX(サンフランシスコ)のエグゼクティブディレクター、アモ・サホタ氏は「リスク心理がやや悪化した」とし、「市場では来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)をにらむ動きが出ている」と指摘。新型コロナウイルスワクチン接種の遅延のほか、世界的に感染拡大に歯止めがかかっていないことを踏まえ、FRBは慎重な姿勢を示す可能性があるとの見方を示した。

ナットウエストは来週のFOMCについて、連邦準備理事会(FRB)がハト派姿勢を維持し、昨年12月のFOMC以降、景気減速の兆しが出ていると認識を示すだろうとした。

この日発表の米経済指標は、IHSマークイット発表の1月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が59.1と、2007年5月以来13年8カ月ぶりの高水準となったほか、全米リアルター協会(NAR)発表の昨年12月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)が年率換算で前月比0.7%増の676万戸と、予想に反して増加。

米指標が好調だったことで、ドルは上げ幅を縮小した。

終盤の取引でドルは対円で0.3%高の103.815円。ユーロは対ドルでほぼ横ばいの1.2167ドル。

豪ドル とニュージーランドドル は対米ドルでともに約0.6%下落。ノルウェークローネはコモディティー価格の下落が響き、対ドルで1.1%安。

<債券> 米債利回りが低下した。新型コロナウイルスの感染拡大を巡る懸念などを背景にリスクオフの動きが広がった。コロナワクチン展開の遅れや経済成長回復を巡る懸念も影響した。

指標10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低下の1.0872%。

アクション・エコノミクスのグローバル債券分析担当マネジングディレクター、キム・ルパート氏は、リスク回避の動きがやや強まったことで、米債価格が上昇(利回りは低下)する一方、株価が下落したと指摘。「新型コロナの動向が一段と焦点になっている」とし、バイデン大統領の1兆9000億ドル規模の景気刺激策に議会の一部が反対しているため「通過するか非常に疑わしい」と述べた。

一方、米上院財政委員会は22日、イエレン前連邦準備理事会(FRB)議長の財務長官への指名を全会一致で承認した。議員側近によると、財政委の承認を受けこの日のうちに上院本会議で承認される公算がある。承認されれば、女性初の財務長官となる。

10年物インフレ指数連動債(TIPS)利回りは一時2.182%と2018年5月以来の高水準を付けたが、その後下げに転じ終盤は2.018%。

SVBアセットマネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、ポーラ・ソレインズ氏は、長期的なインフレ率の上昇は足元でやや見込みにくいと指摘。「財政・金融両面での前例のない刺激策により、最終的にはインフレ率が上昇する可能性が高いため、TIPSへの需要は理解できる」とした上で、「インフレ率が来年2%以上に高進することを現時点で織り込むのは少し躊躇する」と述べた。

来週には今年初の米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。ルパート氏は債券買い入れ額の縮小可能性や新型コロナ、バイデン新政権などが議論されるだろうが、声明は従来と同様の内容が繰り返され、市場の材料にはならないだろうとした。

また来週は入札が相次ぎ、25日に2年債(600億ドル)、26日に5年債(610億ドル)、28日に7年債(620億ドル)が予定されている。

IHSマークイットが22日公表した1月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は59.1と、昨年12月の57.1から上昇し、13年8カ月ぶりの高水準となった。新規受注が堅調な伸びを示した。ただ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴うサプライチェーンの制約により価格が上昇しており、今後数カ月でのインフレ高進を示唆した。

2年債利回りは横ばいの0.125%。

2年債と10年債の利回り差は2bp縮小し96.25bp。

<株式> ダウ工業株30種とS&P総合500種が反落。IBMやインテルが低調な決算を受けて売られ、相場を圧迫した。また、米経済活動が数カ月以内に完全に再開することへの期待が後退しつつあると、アナリストは指摘する。

IBMは9.91%安。21日引け後に発表した第4・四半期決算は、売上高が市場予想を下回った。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を背景とする経済的な不透明感から顧客が長期契約を見送り、ソフトウエア事業が減収となったことが響いた。

インテルも9.29%安。第4・四半期決算は利益と売上高がともに市場予想を上回ったものの、ゲルシンガー次期最高経営責任者(CEO)が「2023年の製品の大半が自社生産になると確信している」とし、外部委託への明確なシフトを示さなかったことが嫌気された。

しかし、マイクロソフトやアップルが上昇し、相場を下支えしたほか、ナスダック総合を小幅押し上げた。

来週発表されるアルファベット、アップル、アマゾン・ドット・コムの決算に注目が集まる。

S&Pの業種別指数では、エネルギーと金融の下げが目立った。一方、ディフェンシブ銘柄の公益や不動産は値上がりした。

6メリディアンの最高投資責任者、アンドリュー・マイルズ氏は「相場はシクリカル銘柄に対する自信低下の兆候を示している」とし、「経済再開の遅れはとりわけエネルギーセクターへの逆風となるだろう」と述べた。

IHSマークイットが朝方発表した1月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が2007年5月以来13年8カ月ぶりの高水準となったことは、相場を支えた。

週間ではダウが0.59%、S&Pが1.94%、ナスダックが4.19%それぞれ上昇した。

米国株のバリュエーションがドットコムバブル時代以来の高水準に迫る中、市場参加者は、感染力が強い新型コロナ変異種と米国内のワクチン接種計画のつまずきを短期的なリスクとみなす。

バイデン大統領は、米経済危機が深まっており、政府は国民の支援に向け大きな行動を取る必要があると言明した。

前出の6メリディアンのマイルズ氏は「投資家が約1週間前に感じていた安心感の一部は薄れつつある」と指摘した。

<金先物> 市場全般に広がっていた旺盛な投資意欲が一服し、続落した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比9.70ドル(0.52%)安の1オンス=1856.20ドル。週間では1.44%上昇した。

<米原油先物> 目先のエネルギー需要減速懸念が重しとなり、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値(終値に相当)は前日比0.86ドル(1.62%)安の1バレル=52.27ドル。4月物は0.86ドル安の52.19ドルとなった。

中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、石油輸入・消費大国である同国の経済活動抑制への懸念が原油相場を圧迫した。また、米エネルギー情報局(EIA)が22日午前に発表した週報では、最新週の原油在庫は前週比440万バレル増と、市場予想の120万バレル減に反して大幅な積み増しとなったことも相場を下押しした。

ドル/円 NY終値 103.77/103.80

始値 103.68

高値 103.88

安値 103.68

ユーロ/ドル NY終値 1.2167/1.2169

始値 1.2174

高値 1.2184

安値 1.2155

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 94*30.00 1.8466%

前営業日終値 94*12.50 1.8710%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*01.50 1.0855%

前営業日終値 97*27.00 1.1070%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.00 0.4327%

前営業日終値 99*20.75 0.4470%

2年債(指標銘柄) 16時56分 100*00.00 0.1250%

前営業日終値 100*00.00 0.1250%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 30996.98 -179.03 -0.57

前営業日終値 31176.01

ナスダック総合 13543.06 +12.15 +0.09

前営業日終値 13530.92

S&P総合500種 3841.47 -11.60 -0.30

前営業日終値 3853.07

COMEX金 2月限 1856.2 ‐9.7

前営業日終値 1865.9

COMEX銀 3月限 2555.6 ‐29.8

前営業日終値 2585.4

北海ブレント 3月限 55.41 ‐0.69

前営業日終値 56.10

米WTI先物 3月限 52.27 ‐0.86

前営業日終値 53.13

CRB商品指数 172.8483 ‐2.3146

前営業日終値 175.1629

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