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自民党が“73歳定年制”を廃止の動き? 賛同する76歳議員「経験を積めば積むほどやらなければならない仕事が出てくる」

 「アメリカの日だ。民主主義の日だ。歴史と希望の日だ」。そう力強く団結を呼びかけたジョー・バイデン新大統領。しかし、史上最高齢となる78歳、1期目の任期を終える4年後には82歳になることから、健康状態を不安視する声も少なくない。

・【映像】おじいちゃん議員が大活躍!定年は必要?EXITりんたろー。「M-1も...」

 政治家の年齢を巡る議論は日本でも。19日、45歳以下で構成する自民党青年局のトップ・牧島かれん衆議院議員(44)が二階俊博幹事長(81)に申し入れたのが、“73歳定年制”の厳守だ。2000年に設けられた、議員たちの“若返り”を目指し、衆議院選挙の比例区では73歳以上の立候補を認めないとする自民党内のルールだ。

 ところが去年、ベテラン議員たちがその廃止を二階幹事長に要請。衛藤征士郎衆議院議員(79)は「年齢により優劣の差を条件にすることは議会制民主主義に著しく逆行する。あえて若手の候補者に一言申し上げたい。高齢者の高き志に対し果敢に挑戦し、圧倒する意気込みと迫力を示して欲しい」と主張。これに対し、若手議員たちが制度の継続を下村博文選対委員長(66)に申し入れたこともあった。

 現在の自民党所属の国会議員の比率を見てみると、70歳以上の議員が18%を占めている。

 ルールの撤廃に賛同する議員の一人、原田義昭前環境大臣(76)は、「私自身、引き際、最後はどうすべきかを考えなくてはいけない年齢に来ていると思っている。しかし同時に、経験を積めば積むほど、業務をこなせばこなすほど、やらなければならない仕事がたくさん出てくるのも事実だ」と話す。

 「だから“現役としてのポジションを与えてほしい”と選挙を通じて国民に訴える。そして、選挙というのは戦いだ。我々が若い頃は、先輩の胸を借りながら全ての努力を結集し、ありとあらゆる情報を収集して挑んでいった。その過程で学ぶこともものすごくある。だから若い人にもどんどん出なさいという姿勢だし、そうやって切磋琢磨することが人を強くする。もちろん、小選挙区で直接選ばれるというのが本筋だと思っている。

しかし、73歳を超えてもやりたいという同志もいるし、“老・壮・青”というバランスの取れた構成にすることが大切だ。そもそも被選挙権が衆議院は25歳、参議院は30歳からなので、数が少ないのはしょうがないと思うし、結果として現時点のパーセンテージも、それなりにバランスが取れていると思う」。

 「リディラバ」代表の安部敏樹氏(33)は「若い世代は、年長の世代よりもより長く生きるし、未来の社会に対してより大きな責任を持たざるを得ない。しかし日本社会は中高年層が多く、どうしても若い層の声が反映されない。だからこそ、そうした声を反映させられる政党、政治を作っていかなければならない。自民党がこのルールを作ったのも、若い人を大事にするというメッセージを送ろうとしたからではないのか」、

「ROSE LABO」代表の田中綾華氏(27)も「若い世代を育てる仕組み作りができていたのか、という疑問がある。そのためにも、比例代表は73歳を定年にしておいたほうが、次の世代も育つのではないか」と指摘する。

 原田議員は「そのような見方もあると思うが、“人生100年時代”と言われているし、高齢者も十分働けるぞというメッセージにもなる。我々シニア世代だって、20年、30年先のことを考えてやっているわけで、頭からシニアは、ベテランは将来のことを考えていないというのはおかしいと思う」と反論。

 一方で、「いろんな形で若い人をきちっと育てないといけないというのはその通りだ。自民党の議員、OB含めて反対する人はいないと思う。私どもがいる間はしっかりと若手を指導するし、今も秘所や後援会の若い者を指導することは常にやっている。リタイアした後も、経験や知識をしっかり若い世代に受け継いでいく。これは絶対に必要なことだ。常に国家をどうやって運営するか、将来の国家はどうあるべきか、ということを常に考えていく」と語った。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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