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企業向けサービス価格指数はふたたびマイナス幅を拡大

本日、日銀から10月の企業向けサービス価格指数 (CSPI) が発表されました。10月の前年同月比は▲0.7%の下落と前月より下落幅が拡大しました。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

企業向けサービス価格指数、過去最低を更新 10月は0.7%下落
日銀が27日発表した10月の企業向けサービス価格指数(2005年=100)は95.5と、前年同月に比べ0.7%下落した。指数は1985年の調査開始以来の最低になった。テレビ広告や新聞広告が下落率を広げ、指数を圧迫した。情報通信も値下がりが続いた。
企業向けサービス価格指数は、輸送や通信など企業間で取引するサービスの価格水準を示す。マイナスは5カ月連続。下落率は9月(0.5%)より広がった。前月比は0.1%下落だった。日銀は「景気の先行き不透明感から企業が支出を慎重にしている」(調査統計局)とみている。
業種別では広告が前年同月比4.0%下落し、指数を最も押し下げた。電機や食品・飲料などの広告費が低迷した。情報通信は0.6%下落。競争激化で市場調査などが弱めとなり、下落率を広げた。一方、運輸は円安を主な要因に下げを縮めた。

次に、企業物価の国内指数と企業向けサービス価格指数 (CSPI) の前年同月比上昇率の推移は下のグラフの通りです。念のためのご注意ですが、企業物価指数は2010年基準に移行していますが、企業向けサービス価格指数は2005年基準のままです。基準年から離れた分だけラスパイレス指数の上方バイアスが大きくなっている可能性があります。

9月の前年同月比▲0.5%から下げ幅を拡大して10月は▲0.7%の下落となりました。引用した記事にもありますが、テレビや新聞などの広告とソフトウェア開発などの情報通信が9月から下落幅を拡大している一方で、貨物用船料や国際航空貨物輸送などが、引き続き前年と比べて下落しているものの、下落幅を縮小しています。前者の広告やソフトウェア開発は競争の激化により下げ幅を広げている一方で、後者の運輸は円安により下げ幅を縮小しているようです。CSPI は需給ギャップに敏感な指標なんですが、もちろん、それだけではなく、円安による価格上昇効果も見込めます。最近の市場動向に見られる通り、円安は株価の上昇だけでなく、デフレ脱却にも役立つと考えるべきです。従って、円安を目指した金融緩和に日銀がより積極的に取り組むべきであることはいうまでもありません。

なお、本日、経済協力開発機構 (OECD) から「OECD 経済見通し」 Economic Outlook No.92 が公表されています。まだフルリポートを入手していませんので、出来るだけ早く取り上げたいと考えています。

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